2024年5月

2024年5月14日 (火)

Oui20240514020152▲木村-△渡辺明戦は、小競り合いから本格的に戦いが始まりました。図から▲6五銀△同歩▲3五歩△6六歩と進んでいます。

Oui20240514020156駒損してから▲3五歩はひねった印象を受けます。△6六歩は筋で、▲同歩は角の利きが止まり、▲同角は△5四銀~△6五銀の当たりがきつくなります。先手は中央を制圧されないように戦わないといけません。

Dsc_3851(再開後の渡辺九段。現在は駒得になった)

(紋蛇)

49先手が飛車を見捨てて果敢に踏み込み、一気に終盤へとなだれ込みました。△5七馬と金を取ってどうかきわどい場面で、△5七馬以下▲4二銀不成△同玉▲4五桂は△3九銀以下の詰みがあります。先手は△5七馬に▲4八銀と弾くか、ほかの攻めで1手勝ちできるかと検討されていました。実戦は後手の佐々木七段が△5一金と受けに回りました。

76(△5七馬▲4二銀不成△同玉▲4五桂には△3九銀▲同金△同馬▲同玉△4八金▲同玉△5七銀▲同玉△6七歩成▲4六玉△5五金▲3六玉△4五金▲同玉△3三桂▲3四玉△2四飛▲3五玉△2五飛▲3六玉△2四桂▲4六玉△4五飛が一例で、先手玉が詰む)

Oui20240514010159

▲森内九段-△西川六段戦は図の▲4四馬の飛車取りに対して、西川六段が30分以上長考しています。△1二飛、△2四飛、△4二飛のいずれもある局面です。この中で△4二飛は▲1一馬△4六飛▲2一馬△4九飛成と最も激しくなると言われています。

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(昼食休憩明け、考える西川和宏六段)