2024年5月
2024年5月14日 (火)
【紅組】▲石井-△豊島 先手の猛攻
▲石井-△豊島戦。昼食休憩明け、石井七段は▲4五桂と跳ねていきました。単騎の桂跳ねですが、▲6六角(飛車取り)との組み合わせを見た手で迫力十分です。以下△2二銀▲2四歩△同歩▲同飛△8一飛▲7五歩△同銀▲1七角と進みました。
手持ちの角を手放して玉頭をにらみます。これに(1)△6四銀▲3四飛△3三歩だと▲6四飛△同歩▲5三角成で先手勝ち。(2)△6二金▲3四飛△3三歩▲7四飛△6四銀には▲5五銀の強手があります。△5五同銀に▲5三桂成△同金▲7三飛成の要領で攻めが続きます。
▲4五桂と跳ねてからは石井七段の攻め、豊島九段の受けという展開になりました。流れが激しくなることが予想されます。

▲藤本-△斎藤慎戦は14時40分過ぎ、上図の局面は▲8五桂と歩を取ったところ。△8五同桂なら▲8六歩から取り返せ、桂交換を避ける手段はありません。斎藤八段はぶつかった桂はそのままに、△9五歩▲同歩△同香と端に手をつけました。




14時頃の局面。直前までは6六歩が焦点の押さえ込み模様の戦いで、先手が取るか後手が△6七歩成と昇格させるかの折衝でした。ここ数手で銀の取り合いとなり、流れが急変。▲5七同金△7九角まで進みました。
この局面で、「先手がどうするか難しい」と金沢六段は話します。▲5八飛の受けでは△6五飛で後手好調です。平凡な手では後手の右四間飛車がうまくいきそうで、どのように均衡を保つのか、先手に難題が突きつけられています。













