2022年5月

2022年5月 2日 (月)

20220502b

図は46手目△8九角まで。28手目の段階で公式戦の前例はありませんが、それ以降も指し手が早いです。特に豊島九段は早く、図の△8九角をわずか1分で打っています。

Dsc_0632 (後手番ながら積極的に攻めている豊島九段)

△7五歩

大阪の▲糸谷-△池永戦は角換わりの相早繰り銀になりました。図は池永五段が先に△7五歩と仕掛けた局面。ここまで全着手ノータイムで指し進めていた糸谷八段でしたが、1時間超えの長考に沈んでいます。

池永五段
(先に仕掛けた池永五段)

20220502a

図は33手目▲3五竜の局面。羽生九段の注文で横歩取りになり、早い段階で飛車交換になりました。図の局面は、2019年5月の第60期王位戦挑戦者決定リーグ白組▲中村太地七段-△羽生善治九段戦で指されていました。結果は長手数の熱戦を羽生九段が制しています。

Dsc_0575 (横歩取りを採用した羽生九段)

王位リーグ開幕前に広瀬章人八段が展開予想していました。
【第63期王位リーグ 元王位の広瀬章人八段が大胆予想 藤井聡太王位に挑戦するのは…|東京新聞 TOKYO Web】
https://www.tokyo-np.co.jp/article/155335
【王位戦リーグ開幕直前 広瀬章人八段に聞く 紅白優勝は誰?】
https://www.youtube.com/watch?v=vmZdMXPgMSY

広瀬八段は紅組は最終戦の豊島―伊藤戦で勝った棋士、白組は澤田七段の優勝と予想。また、先手局が3局あるかどうかに注目していました。

紅組は先手番3局が豊島九段、近藤七段、西尾七段。
挑戦争いに絡んでいる豊島九段は先手で2勝1敗、近藤七段は2勝0敗(5回戦が先手番)と利を生かしています。ここまで3勝1敗の伊藤五段は後手番で3勝。本日行われている5回戦の豊島九段戦は先手番です。

白組は4回戦までの12局で、意外にも先手側が3勝9敗。ただし、先手で勝ち星を挙げた糸谷八段、澤田七段、池永五段が優勝争いに絡んでいます。

【紅組】▲西尾明七段(0勝4敗)-△黒沢怜生六段(1勝3敗)
過去の対戦成績は黒沢1勝です。

Dsc_0654001 (西尾明七段は初めての王位リーグ。陥落は決まっているが最後に白星を挙げたい)

Dsc_0670 (黒沢怜生六段も初めての王位リーグ。陥落は決まっている)

Dsc_0680001 (対局開始時の様子)