2021年5月24日 (月)

王位戦での対戦

両者が王位戦で相まみえたのは1局のみで、第59期の挑戦者決定戦以来となります。その一戦は角換わりに進みました。豊島八段の仕掛けに対して、羽生竜王も手抜いて戦いを起こします。

20180604114上図は最終盤の局面です。ここで羽生竜王が▲5四飛寄と歩を取ったのが敗着。代えて▲6六角がまさりました。以下、△3三桂▲7一飛上成△6一歩▲6二竜△同歩▲3四桂という順があり、以下△1三玉なら▲1一飛成△1二金▲同竜△同玉▲1一金(変化図)で、後手玉に即詰みの変化があり、先手が指しやすかったようです。
20180604127▲5四飛寄以降は形勢が後手に振れ、そのまま豊島八段が勝ちを収め、菅井竜也王位への挑戦権を獲得しました(文章中の肩書・段位は当時のもの)。

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Img_6576(この結果、豊島八段は挑戦権を獲得し、そのままタイトルを奪った。撮影=八雲記者)