2021年5月

2021年5月 7日 (金)

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図は▲永瀬-△近藤誠戦の16時30分過ぎの局面。形勢は、一足先に相手陣に攻め駒を入り込んでいる後手がよくなっています。以下は△7八飛成として、先手に▲6八桂を打たせてから(1)△4二金や(2)△5二金打で5三の地点を受けるのが自然です。あるいは、強く(3)△7五歩も成立するかもしれません。

Dsc_93261 (近藤誠七段。このまま勝ちまで持っていけるか)

20210507p図は▲澤田-△佐藤天戦の15時50分過ぎの局面です。スローペースでの駒組みの末、歩がぶつかる前に5五の地点で角交換に。その後、佐藤天九段が△4五歩と仕掛けていきました。現局面から(1)▲4五同歩△同桂▲4六歩には、△6四歩▲7六銀△5七桂成▲同金△5六歩で後手の攻めが決まります。△4五歩を放置して(2)▲3七桂などとするのも、△4六歩▲同金△3九角▲5八飛△4八歩という筋が先手としては嫌なところ。佐藤天九段がうまく戦機をつかんだのかもしれません。

Dsc_92411 (佐藤天九段)

Dsc_91781 (澤田七段)

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図は▲佐々木大-△羽生戦の15時30分過ぎの局面。相早繰り銀から互いに筋違い角を打ち、攻め合いに入りました。ここからしばらくは、一手一手が難しい中盤戦が続きそうです。形勢はまだまだ難しいと思われます。

Dsc_93091 (羽生九段)

Dsc_92971 (佐々木大五段は▲5六角を打つ手に長考したこともあり、残り時間が1時間30分を切っている)

Oui202105070201_69▲池永-△長谷部戦は互いに細かな攻めを繰り出したあと、いったん局面が収まりました。池永五段はもっと強気な受けを選ぶこともできましたが、比較的穏やかに応じているようです。先手に指したい手が多く、長谷部四段が素早く手を作れるかどうかという展開でした。そして時刻が15時になろうというところであと1手、70手目△8五歩まで進んでいます。継ぎ歩攻めです。

Img_5722_z_ike02 (3筋の拠点を主張として、流れを穏やかにしたい池永五段)

Img_5702_z_hase02 (そうはさせじと長谷部四段は追撃策を探る)

20210507n図は▲斎藤慎-△木村戦の14時50分頃の局面。△4九角▲6一角と角を打ち合ったあと、後手としては△8五歩▲7七銀△7五歩というように攻めていく順も考えられましたが、本譜は△3一玉と手を渡して先手の攻めを誘いました。斎藤慎八段の鋭い攻めに木村九段の強気な受けと、互いに持ち味を発揮する展開が期待されます。

Dsc_91671 (木村九段)

Dsc_92781 (斎藤慎八段)