2021年5月

2021年5月 7日 (金)

Oui202105070201_93▲池永-△長谷部戦は互いに主張のある展開に。それらを比較したとき、長谷部四段の8七とよりも、池永五段の7四馬のほうがよく働きそうです。残り時間こそそれほど差はありませんが、ペースは池永五段が握っているかもしれません。

Img_5717_z_heya (対局開始の瞬間。両者とも深々と一礼したまましばらく静止していた)

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97手で豊島竜王が勝ちました。終局時刻は17時56分。消費時間は、▲豊島竜王3時間15分、△片上七段3時間12分。勝った豊島竜王は4勝1敗、敗れた片上七段は0勝5敗でリーグを終えました。豊島竜王はプレーオフ以上が確定しました。他局の結果により、優勝かプレーオフかが決まります。

20210507t図は▲斎藤慎-△木村戦の17時40分頃の局面。先手が中盤の押し引きの中で駒得を果たしています。ただ、この△4九角もうるさそうなラインの角打ち。形勢はいい勝負と思われます。先手としては、ひとまずは▲8二飛が攻防兼備の一手になりそうです。

Dsc_93031 (木村九段)

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時刻は16時45分を過ぎたところ。▲豊島-△片上戦の指し手のペースが上がってきています。形勢は豊島竜王よしです。図の△6三銀打に、うまく攻めを継続する手段があるかどうか。控室の鈴木九段は、「『さわやか3組』で▲2四飛」を候補に挙げています。以下△5二銀なら、▲2二飛成△9一飛(△5一飛は▲4二竜)▲5二竜です。

Dsc_92681 (豊島竜王。寄せにつながるような順を見いだしたい)