2020年8月18日 (火)

記者会見(1)

その後、両対局者は場所を「西鉄グランドホテル」に移り、15分ずつの記者会見を行いました。

西鉄グランドホテル
(記者会見会場の西鉄グランドホテル)

記者会見
(先に木村王位が会見の質問に答えた)

木村王位

── 今回の福岡対局にかける意気込み?

木村 3連敗しています。あとがありませんので、思いきり指したいと思っております。

── 去年は2連敗のあとを福岡で勝たれました。そのへんは?

木村 1局は1局ですので、常に作戦を考えるとスコアがどうであれ、あまり関係ないかなと思っております。ただ、昨年は確かに2連敗のあと福岡対局で1回勝つことができて、いい勝負になるきっかけになったと思いますので、そういったふうになればいいなと思っております。

── 今シリーズは木村王位の発案で、封じ手を3通作られてチャリティーにしています。発案された思いについて?

木村 被災された方には本当に心からお見舞い申し上げます。将棋ってできることが少なくて、そういったことが少しでも元気を出していただくきっかけになればと思い、発案いたました。これから先も大変だと思いますが、どうか元気を出していただきたいという思いでおります。

▼記者会見では、西日本新聞で連載中の「こども記者」を代表し、西山麻耶さん(小6)からも質問を受けました。
https://www.nishinippon.co.jp/theme/kodomo_reporter/

こども記者
(写真右が西山麻耶記者)

── 歳が下に離れた対戦相手は、歳が近い人よりも対戦しにくくありませんか?

木村 んー、鋭い質問ですね。将棋ってね、どんな人でも歳が離れていても楽しめるゲームではあるんですね。ですので、それほど気にしない、です。実は去年対戦した豊島さん(当時の豊島将之王位)も年下なんですね。年々、歳取っていくでしょう? そうすると少しずつ年下の人が多くなってくるんですね。で、もう慣れてしまいましたので、あまり。このシリーズも藤井さんが29だか30だか離れているわけですね。でも、あんまり気にはなりません。

木村王位

(書き起こし:飛龍記者/写真:夏芽)