2018年7月24日 (火)

長考

△4二金

44手目△4二金の局面で、豊島棋聖が30分以上考えています。後手は次に角のにらみを生かして△4五歩と突く攻めがあり、先手はその受け方が問われている状況です。

控室の藤原七段は、まず(1)▲5六歩を第一候補に挙げ、以下△4五歩▲6八角△4六歩▲同銀△4五歩▲3七銀△4四銀(変化1図)という手順が示されました。難しい形勢ですが、先手は銀を3七に引かされた形が気になるところです。

変化1図

次に(2)▲3七桂と跳ねて、以下△4五歩▲4八飛△2四歩▲4九飛△2五歩▲4五桂△同桂▲同歩△3七角成▲4四歩△5二銀(変化2図)の変化は並べられ、藤原七段が「これなら振り飛車も悪くないと思います」と話しています。

変化2図

そして最後に(3)▲2六飛と浮き、△4五歩▲3五歩△4六歩に▲同飛と取る順が有力ではないかと示しました。以下△同角▲同銀△4九飛が銀桂の両取りですが、そこで▲4四歩△5二銀▲3四歩(変化3図)と攻め合う順があるようです。△4六飛成には▲2八角と打つ手があります。

変化3図

果たして豊島棋聖は、長考の末にどの手を選ぶのでしょうか。

豊島棋聖