2016年7月

2016年7月27日 (水)

Oui201607270101_32

12時30分、昼食休憩に入りました。この局面で木村八段が使った時間は28分。消費時間は▲木村1時間44分、△羽生1時間27分。両者の昼食は松華堂弁当。対局は13時30分から再開されます。

12時過ぎの控室では、立会人の脇八段と、副立会人の畠山鎮七段による検討が始まっています。

控室

脇八段
(立会人の脇八段。相矢倉の変化の中には「脇システム」と呼ばれるものもある)

畠山鎮七段
(副立会人の畠山鎮七段。昨年、相矢倉の戦術書を出版している)

【これからの相矢倉(マイナビBOOKS)】
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時刻はまもなく12時。局面は▲6八玉以下△7五歩▲同歩△同角▲7八玉△6四角と進んでいます。まだ両者とも公式戦で経験のある形で、特に羽生王位は後手番で2戦2勝しています。

△6四角

羽生王位

大石六段

■Twitter解説■
大石直嗣六段>両者ともに自身の前例をたどっております。どこで手を変えるのか、午前中の注目ポイントになりそうです。

10時50分、局面は25手目▲6八玉まで進みました。一般的な相矢倉は▲7八金~▲6八角という形で玉を移動しますが、この▲6八玉は「早囲い」と呼ばれる組み方で、先手は▲6八角の1手を省略することで早い駒組み、早い仕掛けを目指しています。このあと場合によっては、7八の位置で玉を囲うことも考えられます。

▲6八玉

木村八段