中の坊瑞苑は、第23期（1982年）王位戦から35年連続で使用されており、これまで数々の名勝負が繰り広げられてきました。下記の表は、過去の王位戦「中の坊瑞苑対局」の一覧です。羽生王位は11勝10敗、木村八段は１勝１敗の成績を残しています。

有馬温泉は兵庫県神戸市にある「日本三古湯」のひとつされる最古の温泉。環境省が療養泉として指定する９つの主成分のうち、二酸化炭素泉や炭酸水素塩泉など、７つもの成分が含まれた世界的にも珍しい良泉です。

第２局の舞台「中の坊瑞苑」は明治元年（1868年）に創業。温泉街の中央に位置する、有馬温泉でも有数の老舗旅館です。場所は神戸電鉄「有馬温泉」駅から徒歩５分。大阪からでも直行バスを利用すれば１時間ほどで到着します。

（京都妙心寺の管長を務めた山田無文老師の書）

◆中の坊瑞苑◆
〒651-1401神戸市北区有馬町808（代表TEL：078-904-0787）
http://www.zuien.jp/

10時になり、午前のおやつの時間です。両対局者とも、注文はホットコーヒーのみでした。

（羽生王位がゆっくりと駒袋から駒を出す）

（羽生王位は本局でタイに戻したいところ）

（駒を並べ始めて木村八段の目つきが変わった）

（開始20分前の対局室。すでに立会人の脇八段を中心に関係者が席に着いている）

（木村八段入室。時刻は８時50分だった）

（木村八段は連勝で流れを引き寄せられるか）

（８時52分、羽生王位が入室）

（すぐに一礼して、駒を並べ始めた）

対局開始30分が経過しました。相矢倉の出だしになっています。