2016年7月

2016年7月 4日 (月)

【花束贈呈】

Img_2775プレゼンターは佐藤美音さん(左)、畑幸佑さん(右)。

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【対局者決意表明】

Img_2806羽生善治王位
「皆さんこんばんは。今回このように盛大に開催してくださりありがとうございます。王位戦は夏の最中に開催されるイメージがあります。今回も猛暑の中で開幕となりました。ですが、今日は夕方に雨が降って過ごしやすくなったかなと思います。犬山での対局は今回で2回目になります。王位戦は持ち時間が8時間の2日制です。しっかりコンディションを整えて、ファンの方の暑さを吹き飛ばせるように頑張りたいと思います」

Img_2851挑戦者・木村一基八段
「……。ちょっと緊張しております。今回、2年ぶりに挑戦者になることができました。私は犬山は初めてです。川が雄大に流れる風景を見ていると、心なしかいい内容の将棋を指せるのではないかと思います。犬山城も対局のあとに訪れたいと思っています。最近は若い人が活躍して話題になっています。優秀な人が増えるのはいいですが、元気なオッサンが出てきてもいいと思います。どのような内容になるかわかりませんが、力いっぱい指したいと思います」

(書き起こし=銀杏)

【主催者挨拶】

Img_2663河津市三・中日新聞社常務取締役編集担当。
「私は下手の横好きですが、将棋が好きです。私自身、今回の対局を楽しみにしていました。
王位戦は今回で57期。羽生王位はすべてのタイトルを総なめにして、長年第一人者として君臨しています。木村八段は王位戦男という印象があります。2年前の対戦も羽生-木村戦でした。粘り強い棋風で、いつか王位を取ると期待しています。
中国の故事で、人間が育っていくとき、海の中で潜む潜龍、水から顔を出して世の中を見渡す見龍、飛躍して天に向かう昇龍、世界中を回って落ち着いた飛龍、円熟して第一人者になると雲龍、この5つに姿を変えるとされています。近年は見龍や昇龍が目立ちますが、今回の対決は雲龍と飛龍の戦いではないかと思います。円熟した戦いを見せてくれるのではないかと思います」

Img_2686谷川浩司・日本将棋連盟会長。
「駅から川沿いを歩いてホテルにきましたが、犬山城が近いと知りませんでしたし、木々の緑の落ち着く環境がありまして、対局者も気持ちよく指せるのではないかと思います。
羽生王位と木村八段は2回目の対戦となりました。羽生王位は20代での活躍もすごいですけど、40代になってから復位されて現在があるのはすごいことです。20代が挑戦者になる中で、勝ち上がってきたことは大変価値のあることだと思います。木村八段の王位戦七番勝負は3回目ですが、過去2回とも7局指しています。今回もがっぷりとした大熱戦が期待されます」


【歓迎の言葉】

Img_2715山田拓郎・犬山市長。

「歴史と文化あふれる犬山市、歴史と権威ある王位戦の対局としてはいい舞台ではないかと思い、この地を選んでくださったこと大変感謝しております。心から歓迎を申し上げたいと思います。
私は語れるほどではありませんが、小さいころに父と指したり、当時は谷川会長の名前のついたファミコンソフトをやったりしました。先ほど名刺交換をさせていただいたら、『えっ、あのゲームソフトの谷川さんだ』と感動しました。
その程度の知識ですけど、指すときのパチッという音が快感でして、棋士の指し方はかっこいいなと思ったものでした。
私は羽生王位、木村八段と同世代です。そのお二人の対決、いい勝負が展開されることをうれしく思っています」


【乾杯】

Img_2724臼田信行・中日新聞社取締役名古屋本社編集局長。

「前夜祭に出席させていただいて、羽生王位やそのときどきの挑戦者が、つたない質問にも応じていただける。緊張感やプレッシャーのある中でも、私たちや子どもたちに丁寧に接してくださり、一流の人たちはこのような方なのだろうなと心の余裕に感心します」

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【歓迎の言葉(2)】

Img_2767塚原義成・名鉄犬山ホテル代表取締役専務総支配人。

「犬山市民として、名鉄犬山ホテルのスタッフとして歓迎申し上げます。
少しくだけますが、名鉄犬山ホテルの名前が中日新聞に載りまして、総支配人としては売り上げが上がるなとありがたく思っています。ホテルの近くにある犬山城は国宝として知られています。また、ホテルの敷地内にある如庵は日本に3つしかない国宝の茶室です。そのように国宝が2つある地で王位戦の舞台に選ばれたのはふさわしいことだと自負します。対局者のお二人には心身ともに充実して対局に臨んでいただければと思います」

(書き起こし=銀杏)

前夜祭の様子です。

【両対局者入場】

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羽生王位。

Img_2644挑戦者・木村八段。

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【関係者紹介】

Img_2656左から、室田女流二段、北浜八段、木村八段、石田九段、羽生王位、谷川浩司・日本将棋連盟会長、山田拓郎・犬山市長

16時40分過ぎ、対局室の検分が行われました。
使用する盤駒、対局室の設営状況、室温や照明の具合などを確認します。

Img_2575部屋を広くするため、下座側のフスマは取り外すことに。

Img_2578「うん、これでスッキリしたでしょう」と石田九段が太鼓判を押した。

Img_2583羽生善治王位

Img_2597挑戦者・木村一基八段

Img_2571盤は特厚の八寸が用意された。

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Img_2612検分は5分ほどで終了した。

このあと、18時から前夜祭が始まります。

関係者一行はお昼過ぎに東京から愛知県に向かいました。

Img_2504立会人の石田和雄九段と挑戦者・木村一基八段。

Img_2507のぞみで名古屋まで向かう。

Img_2518名古屋駅で関西組と合流。羽生王位は新横浜から乗車した。

名古屋駅からは、バスで1時間ほどで名鉄犬山ホテルに到着。
記念撮影などが行われて、このあと16時40分頃から対局室の検分が行われます。