木村一基八段が先勝 羽生善治王位に木村一基八段が挑戦する第57期王位戦七番勝負第1局▲羽生善治王位-△木村一基八段戦は18時44分、98手で木村八段の勝ちとなりました。消費時間は▲羽生7時間59分、△木村7時間56分。第2局は7月27・28日に神戸市「中の坊瑞苑」で行われます。
羽生、1分将棋 18時40分頃の局面。図の▲6四歩で羽生王位は1分将棋になりました。木村八段は5分残しています。検討陣は手抜いて△2六桂で後手よしと見ていますが、まだ勝勢とは断言されていません。いよいよ大詰めです。
どちらかが勝ち? 時刻はまもなく18時を回ります。図の▲9一竜までは、検討陣の予想通りでした。問題は後手の次の一手。決着をつけにいくなら△4九金、長い勝負にするなら△8一歩が予想されています。「どちらかが勝ちだと思うんですよ。ここは読みきりたいですが難解です。自分は、いま現在は△4九金でいけそうと思っていますが……」(佐々木勇五段)具体的には、図から△4九金▲2八玉に△4八金と迫ったときに、後手玉が詰むかどうかが問題で、それが容易には読みきれないようです。 木曽川沿いにある水神の祠。
木村の長考 時刻は17時を回りました。木村八段は図の局面で30分以上考えています。残り時間は30分を切りました。羽生王位は1時間近く残しています。控室でも検討が続いていますが、結論は出ていません。局面はすでに詰む詰まないまで読みきる必要があるようです。木村八段は、この長考で勝利への道筋を見つけることができるでしょうか。【17時18分追記】木村八段は43分の考慮で図から△1二角と打ちました。残り時間は18分となっています。 夕方になって、犬山市は晴れてきた。 犬山城上空を航空機が飛ぶ。近くにある航空自衛隊の小牧基地の所属機と思われる。機影からすると三菱F-2戦闘機か。
終盤戦 図は飛車交換から後手が飛車を下ろして金を取ったところ。手番は先手で、▲2一飛や▲3四角が予想されています。▲3四角からの一例は△4三銀▲同角成△同玉▲3五桂に△5四玉。いずれにしろ、将棋はここから終盤に入っていきます。控室では、後手ペースといわれていましたが、現局面は先手が勝ちになる変化も多く検討されており、現在は優劣不明の雰囲気です。 犬山城初代城主の成瀬正成。
後手ペース 図は16時過ぎの局面。飛車の取り合いに進むところで、局面の激しさが増しています。控室の評判は後手ペース。現状、先手陣のほうが飛車に弱い形です。 大盤解説会は杉本七段がゲストで登場。 控室には佐々木勇気五段が来訪。師匠の石田和雄九段の助っ人だ。 女流棋士も来訪。香川愛生女流三段(右)と中澤沙耶女流初段。