大盤解説会では図の１手前の局面で「次の一手」クイズが出題されました。候補手は（１）▲２七銀（２）▲３五飛（３）▲２三歩成（４）その他、とされていましたが、羽生王位が指したのは▲２七桂で、正解は「その他」になりました。

控室では▲２七桂も予想されていましたが、できれば打ちたくないとされていました。打たざるをえなかったのだとすれば、形勢は後手ペースかもしれない、という声も聞こえています。

次の一手出題の様子。室田女流二段は▲２七銀を挙げた。

北浜八段は▲３五飛を挙げた。

さらに「責任は持てませんけど……」と断りつつ▲２三歩成を第３候補に。

15時５分、対局者におやつが運ばれました。注文は羽生王位が「マンゴープリン」と「レモンティー」、木村八段が「黒ごまプリン」と「オレンジジュース」です。

マンゴープリンとレモンティー。

黒ごまプリンとオレンジジュース。

会場には特大の大盤が用意されている。

14時の開始前から200人以上が来場。座席がほぼ埋まった。

メイン解説は北浜健介八段。

聞き手は室田伊緒女流二段が務める。

【第57期王位戦第１局　大盤解説会ライブ中継】
解説会の模様はＵＳＴＲＥＡＭにてライブ中継されています。上記リンクからご覧ください。

立会人の石田和雄九段や、名古屋在住で控室に来訪した杉本昌隆七段もゲスト出演を予定しています。

昼食休憩中に杉本昌隆七段が控室に来訪。愛知県名古屋市出身で、現在も名古屋市に住んでいる。

北浜八段と談笑。大盤解説へのゲスト出演を依頼されていた。

図は55手目▲８六同歩の局面。控室では△８六同飛▲８七銀△２六飛▲２三歩成△２九飛成▲３九金△１九竜▲３二と△５七桂成▲同玉△５五香▲５六歩△６五桂▲６六玉△３九竜▲４四飛△４八竜▲４三飛成（参考図）という手順が検討されていました。これは先手勝ち。△４三同玉は▲４四銀から詰み、△６一玉では▲４一竜から▲３四角が厳しいです。
実戦は木村八段が△８八角成▲同金としてから△８六飛と走りました。

13時28分頃、羽生王位が先に戻ってきた。２日間通じて、羽生王位が先に入室するのは初めて。

１分ほどして木村八段が入室。

石田九段がタブレットの時計を見て再開を告げる。

羽生王位は再開後すぐに▲８六同歩を着手した。

木村八段は形勢をどう見ているのだろうか。

２日目の午後、戦いはいよいよ佳境に入る。