2016年7月
検分
第2局は兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」
羽生善治王位に木村一基八段が挑戦する第57期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)。第1局は木村八段が勝ち、初のタイトル獲得に向けて好スタートを切りました。
続く第2局(神戸新聞社主催)は、兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で、7月27日(水)、28日(木)に行われます。木村八段が連勝で流れを引き寄せるのか、それとも羽生王位がタイに戻すのか。持ち時間は各8時間。先手は木村八段です。
本局の立会人は脇謙二八段、副立会人は畠山鎮七段、記録係は大橋貴洸三段(所司和晴七段門下)、観戦記は相崎修司さんが務めます。Twitter解説は対局1日目を大石直嗣六段、2日目を杉本昌隆七段が担当します。
【神戸新聞NEXT】 http://www.kobe-np.co.jp/
【中の坊瑞苑ホームページ】 http://www.zuien.jp/
インターネット中継は棋譜コメント入力を飛龍記者、ブログは夏芽が担当いたします。どうぞよろしくお願いします。
感想戦
大盤解説会場へ
終局直後
【木村八段の談話】
―― 一局を振り返っていかがでしたか。
「何か、封じ手のところはちょっと苦しい……悲観していたので、あんまりいい感触はなかったんですけど。攻め合いになってチャンスが出てきたかなという感じで。いや、よくわかりませんでした」
――2枚換えになったあたり(51手目付近)はいかがでしたか。
「あんまり芳しくないと思ってました」
――△8六歩(54手目)で反撃するような展開になりましたが。
「ちょっと、飛車をいく順番(△2六飛と△7六飛)がよくわからなくて」
――難しい終盤戦だったと思いますが、どのあたりでいけそうだと思われましたか。
「いや、まったくいい勝負ぐらいだと思っていたのでわからなかったですが、△4三歩(94手目)と止めて、少しチャンスが出てきたかなと」
【羽生王位の談話】
――本局を振り返っていかがでしたか。
「▲7五歩(39手目)から積極的に動いていったんですけど、あんまり成果がなかったですかね。△2六飛(60手目)と回られた局面は何かもう自信がなくなってしまったので。その前に何か問題があったのかもしれません」
――終盤は寄せ合いで難しかったと思うのですが。
「うーん、ちょっとそうですね、何か苦しいような気がしていました。先に飛車を打たれてしまっているので、その分ちょっとつらいかなと思っていました」