2015年7月

2015年7月22日 (水)

立会人の内藤九段による封じ手開封の様子です。

P72205731

P72205741

P72205761(封筒にハサミをいれ、中から封じ手の用紙を取り出す)

P72205781(内藤九段が封じ手を示すと、広瀬八段が身を乗り出して確認した)

P72205801 (封じ手の▲5三桂成が読み上げられ、羽生王位が盤上に手を伸ばす)

P72205920 (開封された封じ手と封筒)

有馬温泉の泉質で有名なのは「金泉」と「銀泉」。金泉は塩分濃度が濃く、また多く含んだ鉄分が空気に触れて酸化した赤色がついているのが特徴です。銀泉は二酸化炭素が溶け込んだ無色透明の炭酸水のサラっとした温泉です。写真の「御所源泉」は金泉の泉源のひとつです。

P72104170(金泉を送るパイプは内部に成分結晶が付着するため、5年程度で詰まって使えなくなる)

P72104320(手をかざすとほんのり温かさが感じられる)

P72104240(別の金泉源のある天神社境内の牛)

Oui201507210101_67_3

図は封じ手の▲5三桂成の後、△5三同金▲同角成△同飛▲6四金△5一飛▲5四金まで進んだ局面。自然に△5四同飛と応じると以下、▲4三銀△4四飛▲3二銀成△4八飛成▲2四歩△同歩▲2三歩△3一金▲2二歩成△同金▲3三銀(参考図)の進行が予想されます。▲3三銀は△4四角を防ぎ、対して(1)△3三同桂は▲2四飛、(2)△3二金は▲同銀成△2二金▲3三金△3二金▲同金でいずれも後手の受けが難しくなります。

Oui201507210101_79_4

本譜、広瀬八段は取れる金を取らずに△4二歩と辛抱しました。

Oui201507210101_68_2

広瀬八段は『将棋世界』8月号に「新しい自分を見せる」というインタビューが掲載されています。そのノーカット版は以下から読めます。
https://book.mynavi.jp/shogi/detail_summary/id=40711

P72205471(広瀬八段は辛抱が実るか)

2日目は封じ手開封の後、対局が再開されます。

P72205160_2(開封を待つ封じ手。封じ手は2通用意される)

広瀬八段は8時47分の入室、羽生王位は8時50分の入室でした。

P72205180(先に広瀬八段が姿を見せる)

P72205220

 

P72205290(羽生王位は着座して背筋を伸ばす)

P72205321(上座に着く羽生王位が駒を取り出す)

P72205341(続いて対局開始前と同様に初形配置に並べていく)

P72205460_2(読み上げに従って1日目の指し手を再現)

P72205550(読み上げるのは記録係の大橋三段)

P72205690(1日目の最終手、60手目△5二飛を着手)

1日目の指し手の再現が終わり、封じ手開封の準備が整いました。

封じ手の▲5三桂成で2日目が始まりました。▲5三桂成は控室で予想されていた手です。

Oui201507210101_61_3

■Twitter解説■

屋敷伸之九段>封じ手は▲5三桂成でしたね。これはかなり激しい展開になりそうです。午前中から手が進みそうですね。

屋敷九段は先手やや有利と見ています。