2014年8月

2014年8月 6日 (水)

Img_4912控室では中井広恵女流六段(フリー棋士=左)と、午後からの大盤解説会で聞き手を務める久津知子女流初段が談笑中。両者とも北海道の出身者だ。

現局面について中井女流六段に見解を聞きました。
「▲3三歩を打たれて金をかわすのは相当に怖い感じがしたのですが、木村八段なら喜んでかわすような気もしますね。(しばらく考えて)先手がどう攻めるのかも難しいですね。喜んで金をかわした気がしてきました」(中井女流六段)

Img_4913こちらのスマートな横顔は……。

Img_4916 石田直裕四段でした。

(八雲)

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封じ手の△8六歩以下、▲同銀△2六角成▲6四歩△2七馬と進んで上図。
この△2七馬は飛車を追いながら4五桂や6四歩を取ってしまう狙いで、検討陣の評判も良く、後手持ちの声も聞こえて来ました。

62図の△4三金左に、控室では驚きの声が挙がりました。
この手を見た先崎九段はすぐに「う~ん。悪いと見て勝負手ですね」と評しています。ただ、木村八段らしいスレスレの受けとも言えるところで、明確な形勢判断はまだ下されていません。非常に難解な局面を迎えているようです。
ここまでの消費時間は▲羽生5時間8分、△木村4時間36分(持ち時間各8時間)。

【Twitter解説】
豊島将之七段>二択かと思いきや△4三金左でした。△3一金に比べ▲3二銀が厳しくなってしまうかと思ったのですが…もう少し考えてみます。
 △4三金左に▲3二銀で(1)△同金▲同歩成△同玉▲3三歩△同桂▲同桂成△同銀左▲6三歩成は先手のと金対後手の馬、持ち歩6枚でいい勝負(2)△4五馬▲4三銀成△同金▲3二金△1二玉は後手玉がたいへん危険ですが、木村八段ならあるかもしれません。

(八雲)

対局場の京王プラザホテル札幌からJRの線路を超えて5分ほど歩くと、北海道大学の敷地の端にたどり着きます。
北海道大学は1876年に設立された札幌農学校を前身とし、北海道の開拓に大きな役割を果たしたと言われています。大都会札幌の中心部に位置しながら、敷地内は別世界の緑の大地が広がっており、勉学の場として最高の環境が整っています。

Img_4684見渡す限り、緑の景色が広がっている。

Img_4694校内には古く趣のある洋館が立ち並ぶ。観光スポットとしても是非行きたい場所だ。

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(八雲)

8月6日(水)午後4時から対局終了まで(ただし、最長午後8時まで)、現地にて大盤解説会が開催されます。現地ならではの臨場感あふれる解説をお楽しみください。

場所:京王プラザホテル札幌 地下1階「プラザホール」
解説:野月浩貴七段、久津知子女流初段(聞き手)

抽選で扇子や記念グッズが当たるお楽しみ抽選会があります。
詳しくは下記リンクをご参照ください。

第55期王位戦イベント情報(日本将棋連盟HP)

(八雲)

本局は日本将棋連盟モバイルのTwitterアカウントにて、プロ棋士によるリアルタイム解説が行われます。「@shogi_mobile」をフォローいただくか、下記ページよりご覧ください。

日本将棋連盟モバイルTwitterページ

2日目の解説は豊島将之七段です。
朝の封じ手予想を見事に的中させています。

2012toyoshima

【Twitter解説】
豊島将之七段>おはようございます。本日解説を担当します、豊島将之です。宜しくお願いします。封じ手は△8六歩を予想します。
 一日目は50手目△4四銀までは丸山九段と私の順位戦と同じ進行で、▲6五歩で前例をはなれました。▲6五歩は浮かびづらい手で順位戦のとき私はあまり考えていませんでしたし、感想戦でも出ませんでした。
 (封じ手の△8六歩に対して)これは▲8六同歩と取ると思います。▲同銀だと△2六角成▲6四歩△4五銀▲6三歩成△4四馬が王手になるなど、良からぬことが起こりそうな予感がします。


(八雲)