2014年8月

2014年8月26日 (火)

羽生善治王位に木村一基八段が挑戦する第55期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)は、羽生王位が2勝1敗1分とリードして第5局を迎えた。羽生王位が勝てば防衛まであと1勝、木村八段が勝てば再びタイに戻る。今後の流れを決めるシリーズ中盤の急所だ。
第5局の主催は神戸新聞社。8月27・28日(水・木)、兵庫県神戸市の有馬温泉にある「中の坊瑞苑」で行われる。立会人は淡路仁茂九段、副立会人は藤原直哉七段、記録係は大橋貴洸三段(21歳、所司和晴七段門下)。インターネット中継は棋譜・コメント入力を虹記者が、ブログを文が担当する。

【神戸新聞NEXT】
http://www.kobe-np.co.jp/
【有馬温泉 高級旅館 中の坊瑞苑 公式ホームページ】
http://www.zuien.jp/

(文)
2014年8月21日 (木)

第4局を終えて羽生王位が2勝1敗1持将棋とリードしました。
本局は北海道新聞・東京新聞・中日新聞・神戸新聞・徳島新聞・西日本新聞の各紙上において、10月8日より原田史郎さんによる観戦記が掲載されます。詳しくはそちらも合わせてご覧ください。
第5局は8月27・28日(水・木)に兵庫県神戸市北区有馬町「中の坊瑞苑」で行われます。

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(牛蒡)

H039_2 (2勝目をあげた羽生善治王位。今期初めてリードした)

【局後のインタビュー 羽生王位】
――△6四歩の新手から、わかれまではいかがでしたか
歩を突いてしまった以上は攻めるしかないと思いましたが、少し無理気味かなとは思っていました。ちょっと攻めが重いというか、軽いというか。難しいんですけど少し悪いと思っていました。
――その後は先手の攻めを受けることにもなりました
△6六桂からはすごく難しくなったんじゃないかと思ったのですが、こちらの玉も薄いので、あまり自信はなかったです。
――終盤戦で△5八飛から寄せにいったあたりは
ほかの手では自信がないので、これで寄せられたら仕方ないと思って指しました。
――勝ちを意識した局面はどこでしょうか
飛車を取ったあたりです。

H031 (敗れた木村一基八段)

【局後のインタビュー 木村八段】
――相手の新手(△6四歩)に対応する将棋。わかれはどうでしたか
こんなものかと思って指していましたが、角を上がった手がよくなかったかもしれません。受け身になってしまって、先手の指し方としては、やや不本意でしたか。継ぎ歩をして意外に大変かと思っていたのですが、ずっと苦しいと思って指してはいました。最後の▲4三歩成はなかったですね。普通に(先手の)王様が入っていくようではダメだと思っていたのですが、もっとひねりがないといけなかったです。

H015 (両者とも終局直後から口頭で意見を交わしていた)

H044 (解説会場へ移動する前に、深浦九段が控室の検討内容を伝えていた)

(牛蒡)

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羽生善治王位に木村一基八段が挑戦する第55期王位戦七番勝負第4局は19時11分、134手で羽生王位の勝ちとなりました。消費時間は▲木村7時間59分、△羽生7時間43分。
第5局は8月27・28日(水・木)に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われます。