2014年7月

2014年7月23日 (水)

Photo_15(地元の小学生たちによる対局者への花束贈呈)

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【羽生善治王位の挨拶】

皆様こんばんは。羽生善治です。王位戦第2局の前夜祭にお越しいただきましてありがとうございます。王位戦は北海道から九州まで全国各地を転戦していくわけですけれども、ここ徳島も毎年恒例の対局ということになっております。今年は徳島新聞が創刊70周年ということで、本当におめでとうございます。徳島では例年は第5局で行われることが多く、その場合8月の末に行われるわけですけれども、今年は梅雨が明けて、これから夏本番という中での対局となりました。この暑さに負けないよう、盤上でも熱い対局となるよう全力を尽くしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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【木村一基八段の挨拶】

皆様改めましてこんばんは。木村一基です。徳島は5年前に当時の深浦王位に挑戦して、それ以来の2度目になります。そのときは縁起でもないでもない3連勝4連敗という成績になりまして、1局の重みというものを改めて学んだというか、勉強させられました。前回は8月の後半の対局で、今回は7月ということで、暑いのはましなのかなと思っていましたが、暑いのは暑いという印象があります。今回は第2局ということで、精一杯戦って、ご覧頂いた方に「いい将棋だったね」と思っていただけるよう頑張りたいと思います。お世話になります。

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【福崎文吾九段による見どころ解説】

皆様こんばんは。第2局の見所ということで、正直分からないんですけれども(笑)、ただ王位であり四冠である羽生さんに、千駄ヶ谷の受け師と呼ばれる木村さんが挑まれる構図ですね。木村さんは普通の棋士ではないというか、僕がいうのも変なんですけれども普通ではないというか不思議なタイプの棋士という気がしまして。ただ内容に関しては非常にストイックな戦いが見られるのではないかと思います。僕もプロ棋士ですけど、今から明日からの対局が楽しみでワクワクしていまして、どちらを応援しているわけでもないんですけれども、相居飛車戦をですね。あっ、僕は振り飛車党だからあまり興味はないんですけど(笑)。相居飛車の厳しい戦いになるんでしょうかね。皆さんは今日は大いに歓談していただいて、気軽に棋士たちに話しかけていただければと思います。


以上で前夜祭の記事は終了です。対局は23日(水)9時開始です。お楽しみに。

(文章書き起こし:潤記者、撮影:夏芽)

2014年7月22日 (火)

引き続き武市七段による棋士紹介です。

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【日本将棋連盟専務理事 青野照市九段】

―― 振り飛車に対して急戦一筋の青野先生です。ずっと通されるおつもりでしょうか

青野 いまさら私の穴熊を見たいと思われる方もいないでしょう(笑)。穴熊を指したことがないわけではないんですけど。今は昔のような急戦定跡が指されることは少なくなってきているのですが、私としては最後まで急戦でいきたいですね。

―― プレッシャーを感じないようにするためにはどうすればよいか

青野 プレッシャーではないですが、現役と理事ということを両立していく上で、ストレスはたまります。そのあたりは美味しいお酒を飲んで解消しています。

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【記録係 梶浦宏孝三段】

―― 三段リーグはどうですか

梶原 今8勝4敗で、順位がいいのでまだ昇段のチャンスはあると思っています。頑張ります。

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【大盤解説会聞き手 長谷川優貴女流二段】

―― プレッシャーを感じないようにするためにはどうすればよいか

長谷川 プレッシャーではないですが、高校時代の友人と会って、お話したり甘いものを食べたりするのが一番のストレス解消です。

武市 24日の大盤解説会を長谷川女流二段と担当します。一人でも多くの方に足をお運びいただければと思います。頑張りますのでよろしくお願いします。

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(文章書き起こし:潤記者、撮影:夏芽)

武市三郎七段による対局者、ならびに棋士紹介。今回は「好調の秘訣」と「プレッシャーを感じないようにするためには」の2つの質問を交えて進められました。

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【羽生善治王位】 ※以下、進行役は武市七段。

―― 好調の秘訣は

羽生 何か特別なことを心掛けているわけではないですけど、勝っているときにはそれが長く続くように、負けたときはすぐに気持ちを切り替えるように心掛けています。

―― プレッシャーを感じないようにするためにはどうすればよいか 

羽生 プレッシャーを感じすぎないことも大事ですが、それでは真剣味がなくなるので、ある程度感じることも大事なのではないかと思います。

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【木村一基八段】

―― 好調の秘訣は

木村 自分では決して好調というわけではなく、普段通りに指しているという感じで、今は根拠のない好調なので落ちるときは落ちるところまで行きそうと思っています。その点には気をつけたいです。

―― プレッシャーを感じないようにするためにはどうすればよいか

木村 プレッシャーに打ち勝てたら、もう少し勝っているかと思いますが(笑)、ストレスを解消するという意味では、走るようにしています。6キロから7キロぐらいですかね。昨日も走りました。

―― 木村八段の大盤解説会が楽しい訳は

木村 心掛けているのは皆さんが興味のあることを盛り込むことですね。例えば雑誌のグラビアだったり、そういった話題を入れるようにはしています。

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【立会人 福崎文吾九段】

―― 好調ですか

福崎 好調ではないです(笑)。私はコンピュータゲームが好きで、よくアクションゲームをしています。今回は久々の立会人で、羽生王位を前にドキドキしています(笑)。

―― プレッシャーを感じないようにするためにはどうすればよいか

福崎 好きなことをやっているという気持ちを強く持って、それに打ち勝つ事です。是非皆さんもやってみてください。

(文章書き起こし:潤記者、撮影:夏芽)