2014年5月
2014年5月26日 (月)
感想戦
終局直後
(木村一基八段は第50期以来、2度目の王位挑戦)
――指し直し局を振り返って
木村 前例のない将棋でよくわかりませんでした。積極的に指したのが結果的にうまくいったようです。
――挑戦者になった今の気持ちは
木村 うれしいです。充実している人に挑戦できるので。あまりさえた成績ではないので、はずかしくない将棋を指したいです。
(敗れた千田翔太四段。最速のタイトル挑戦はならなかった)
――指し直し局を振り返って
千田 想定局面(の形勢判断)がそもそも間違っていました。その時点で相当こちらが形勢を損ねていました。そこからは勝ち目が薄い将棋になってしまったので。具体的には37手目▲7七桂(図)です。そこで△5五角と打つ予定だったのですが、▲7六歩△7四飛▲4六歩△7六飛▲6六歩(参考図)で、それでもうひどい事になっているので。
――初めて挑戦者決定戦を指していかがでしたか
千田 実力不足でした。
木村八段が王位挑戦を決める
▲6四桂(図)まで、木村八段が挑戦者決定戦を制し王位挑戦を決めました。
激しい変化
激しい変化に入りました。先手はどこかで▲6八銀が壁形を解消する大きな手になります。控室の評価は変わらず先手よし。ただ、先手玉も堅いわけではないので、怖いところはあります。木村八段が席を外すと、千田四段は膝立ちになって頭を抱えました。
(牛蒡)