図の53手目▲6四歩の局面で昼食休憩に入りました。消費時間は▲羽生5時間33分、△行方5時間27分。中座七段は「先手がプレッシャーをかけていて、後手が攻める展開です。攻めをつなげられるかどうか。行方さんの手作りが興味深いです」と午後の戦いの展望を述べました。
(銀杏)
2013年7月
2013年7月30日 (火)
2日目昼食
と金をめぐる攻防
行方八段が△7四角と合わせると、羽生王位は▲6四歩(図)と突き出して応じた。△6三角なら手順に▲同歩成でと金ができる仕組みだ。と金は金と同等の強さを持ちつつ、相手に渡したときに歩に戻るので強力な駒だ。
控室ではここから△6五歩を利かし、▲5七銀左なら△6三角▲同歩成△7四銀▲6四と△7五銀▲6五と△8六歩(参考図)といった順を一例として検討していた。と金を作らせて、なおかつ先手陣に戻らせるのは意表の順だ。「成り駒は引いて使え」と格言は教える。それでも先手玉頭にガンとぶつかる攻めになるので、後手も相当にやれるようだ。
先手はと金ができているのだが、後手の攻めは強烈。後手陣が堅く、先手から攻め合いに持ち込めないのは不安なところ。ただ、後手もと金を作らせる感触はあまりよくないので、別の順も視野に入れたい。
(控室で検討中の中座七段)
(文)
控室ではここから△6五歩を利かし、▲5七銀左なら△6三角▲同歩成△7四銀▲6四と△7五銀▲6五と△8六歩(参考図)といった順を一例として検討していた。と金を作らせて、なおかつ先手陣に戻らせるのは意表の順だ。「成り駒は引いて使え」と格言は教える。それでも先手玉頭にガンとぶつかる攻めになるので、後手も相当にやれるようだ。
先手はと金ができているのだが、後手の攻めは強烈。後手陣が堅く、先手から攻め合いに持ち込めないのは不安なところ。ただ、後手もと金を作らせる感触はあまりよくないので、別の順も視野に入れたい。
(控室で検討中の中座七段)
(文)
大雪山・黒岳
中盤戦へ
北海道のお菓子
控室にもさまざまなお菓子が差し入れられている。「函館山」はその名の通り山の形をした和菓子だ。
(こちらは北海道新聞「道新ぶんぶんクラブ」のマスコットキャラクター、ぶんちゃん。大盤解説会の抽選会の景品になるとのこと。親近感のある名前だ)(文)