2013年7月

2013年7月30日 (火)

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■行方八段
「途中苦しくなって…昼休みのとき相当ひどいと思った。ミスが多いと思った。気付いたら大変になっていた感じ。△7七銀(90手目)で必至をかけてと思ったが、△8七金(94手目)と打つときに自玉が危ないことに気付いた。ちょっと読み切れていなかった」

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■羽生王位
「駒得と垂れ歩のどちらが大きいかという感じだったが、もう少し受けに回る手を指さないといけなかったかもしれない。攻め合いになって自信がなくなってしまったので。▲4一角(67手目)から攻め合ったが△4五歩(74手目)と突かれてみるとすでに局面が自信がなくなった。その前に何かやらないといけなかった。△7七銀(90手目)を打たれてちょっと足りない」

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(文)

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羽生善治王位に行方尚史八段が挑戦する第54期王位戦七番勝負第3局は18時43分、108手で行方八段の勝ちとなりました。消費時間は▲羽生7時間53分、△行方7時間47分。第4局は8月8・9日(木・金)福岡県福岡市「ホテル日航福岡」で行われます。

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行方八段は△8七金▲7六玉と玉を上へ追いやった。「トドメに残せ」と言われている金での王手を決めたことから、寄せを読み切ったのではと言われている。ここから△7四香▲7五歩△8四桂▲8五玉△5七角成(参考図)と進むと先手玉は部分的には必至。後手玉は詰まないと見られている。

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図は△7五馬と△9四銀の2通りの詰みが通常の手段では受からない。先手に王手で拠点の攻め駒を抜くような攻防手があるかどうかだが、控室ではうまい手は見つかっていない。
(文)