2012年8月
2012年8月 2日 (木)
終局直後(藤井九段)
――△3五歩(22手目)に▲3六歩と反発されたのですが、分かれはいかがでしたか?
藤井「難しいですよね。難しいですが、銀交換になって自分だけ(銀を)持てているので、さばけたのかと思ったのですが、そうですねぇ……。封じ手の局面が手が広すぎて、△3六歩と無難な手を選んでしまったのですが、封じ手の場面は難しかったですね。今日の指し手の△3七歩成(42手目)ではなく△2八角成でしたね。ただあの遊び銀を取るなら飛車を残した方がと思ってしまったんですね。△3七歩成が良くなかったですね。進んでみると△2八角成の方が良かったです」
最後も2度目の△6九銀(58手目)から、かなり迫っていましたが。
「ちょっと駒損が響く展開になってしまったので自信はなかったです」
(吟)
終局直後(羽生王位)
終局直後の両対局者
羽生王位勝利
羽生善治王位に藤井猛九段が挑戦する第53期王位戦第3局は18時46分、99手で羽生王位の勝ちとなりました。消費時間は羽生7時間51分、藤井7時間59分。この結果、七番勝負は羽生王位の2勝1敗に。第4局は8月8・9日兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われます。