時刻は16時15分、開始から両者合わせて６時間以上使っていることになるが、指し手は24手とスローペースだ。「楽しんでますねえ」という声。振り返ると深浦九段が笑顔でモニタを見ている。

後手は端歩を受けなかった（△９四歩と指さなかった）ことから、「早い段階で戦いにするつもりでしょう」と杉本七段。Twitter解説の山崎七段はその理由について「角交換振り飛車の場合、体感的に端歩は居飛車の得が多い」ことを挙げ、それが「藤井九段の繊細な感覚では許せない」、と分析している。


（「封じ手、書き方迷いませんでしたか？」と杉本七段が尋ねる。「ええ、人に聞きました」と深浦九段。深浦九段は第48期から第50期まで王位を３連覇した）

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