変調か 図は16時過ぎの局面。広瀬王位が3四の歩を成り捨て、羽生二冠が△3三同角と応じた。控室では「かなり差が縮まった」との評判だ。高野六段は「飛車の利きを止めるために打った歩なのに、すぐに成り捨てる。ちょっと流れがおかしいですよね」と話している。先手は馬を作っているが、それよりも後手の玉形の安定度が大きく、激しい展開になれば後手ペースになってもおかしくない。ここ数手は先手やや変調と言われている。広瀬王位に何か誤算があったのだろうか。 (文)