谷川浩司・日本将棋連盟専務理事(九段)の乾杯のあいさつ
「7月になりまして梅雨も明け、王位戦の季節になりました。私は昨年、第1局の広瀬さんがタイトル戦デビューした一戦の立会人を務めましたが、あれからもう1年が経ったんだなと感慨深いです。王位戦はスターが生まれる棋戦でして、広瀬さんもその一人です。タイトル獲得後も安定した成績を残しておりまして、まさに『地位が人を育てる』で広瀬さんも充実した一年を過ごされたんだなと思います。羽生さんは久々の王位戦ですけれども、羽生さんがタイトル戦に出ますと、舞台が落ち着くと言いますか、場が引き締まるような感じがします。あまり対戦のない新鮮なカードであり、お二人の年齢差が16歳ある世代間の戦いで、将棋ファンのみならず関係者でも注目されている戦いとなっております」
(翔)