2011年7月

2011年7月26日 (火)

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(昼食休憩時の対局室)


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(上座、すなわち広瀬王位の背後には掛け軸がある。下座の背後には美しい花が生けられている)


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(本局で仕様されている駒は錦旗書、児玉龍兒作)


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(棋譜は2枚作成されている)


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(昼食休憩前に羽生二冠は18分の考慮。序盤は両者ともに時間を使う展開となっている)


(若葉)

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12時30分となり、図の局面で昼食休憩となった。対局は13時30分に再開される予定。
ここまでの消費時間は広瀬1時間46分、羽生1時間16分。

お昼の注文は両者ともにおまかせで、そうめんと海鮮丼が用意された。そうめんは色とりどりで綺麗なものだ(棋譜コメントより)。


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(若葉)

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(指し手が進むごとに検討も少しずつ進んでいく。継盤を囲んでいるのは引き続き酒井七段)


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(パソコンで前例を検索しながらの検討)


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(内藤九段も加わる。本局の進行を見て、「後手が一手損してもやれるんやなぁ。昔は手得をすごく気にしてたもんやったけどなぁ」と一言)


(若葉)

第2局の舞台は兵庫県神戸市の有馬温泉にある「中の坊瑞苑」。
江戸時代より宿屋を営み、明治元年に「中の坊旅館」として創業した、有馬温泉でも有数の老舗旅館。温泉街の中央に位置し、近辺の散策にも便利の良い温泉旅館である。


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館内は伝統を感じさせつつも、モダンで落ち着いた雰囲気。
2011年3月16日にリニューアルしたそうだ。
前日の記念撮影では、両対局者が主催紙の記者に印象を聞かれる場面もあった。


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(ふと目をやると、美しい花や調度品がさりげなく置かれている)


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(有馬名産「人形筆」)


(若葉)

写真は1日目午前の控室の様子。
一手損角換わりとなり、にわかに色めきだった控室だったが、いまは落ち着きを取り戻している。
まだ1日目の午前ということもあり、関係者もリラックスしている様子。


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(検討が行われているのは1面の継盤のみ)


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(盤前に座るのは本局の副立会人・酒井順吉七段)


(若葉)

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図は11時頃の局面。
一手損角換わりとなった本局。両者ともに序盤から時間を使って指し手を進めている。じっくりとした進行だ。
ここまでの消費時間は広瀬47分、羽生49分。


【Twitter解説】

佐藤六段 >>
一手損角換わりになりましたが、少し意外ですね。この戦法は一時期大流行したものの、最近はゴキゲン中飛車や横歩取りなどに押されて減少傾向。勿論再び流行る可能性はありますが。
後手は△7二銀の態度を保留する作戦です。先手が棒銀か早繰り銀なら△7三銀型で攻め合い。△8二飛&△7三銀型は離れ駒がなくしっかりしていて、棒銀や早繰り銀のような攻撃的な作戦に対して相性が良い形です。先手が腰掛銀なら後手は早繰り銀か腰掛銀。後手が攻める場合は、後手の上に一手損しているので、攻め潰すというよりも先手を守勢にさせて陣形を乱すのが狙いです。


(若葉)