まだまだ難解 広瀬が▲3七角と取った局面だが、△同金▲同金△同竜で2八に金や銀を打って受けられると明快に後手が攻めきる変化は出てきていない。「後手が勝ちそうと思いましたが、明快な寄せとなると難しいですね」(澤田四段) (吟)
17時50分頃の対局室 深浦の扇子は臥龍鳳雛と自身が揮毫したもの。「臥龍鳳雛」臥龍とは諸葛孔明、鳳雛とは龐統士元のこと。中国後漢末期に活躍した2人の名軍師 広瀬は全棋士署名扇子を使用している (両対局者の様子は連続静止画によるもの) (吟)
妙手順 図の▲5三飛が妙手だったようだ。 「▲5三飛ですか。良さそうな手ですね。飛車筋を止めて△5四歩と打ちたいのですが、▲4六銀のときに△3七歩と打つ一歩がなくなってしまいます」(澤田)図以下△9九飛成▲6一と進行した。金を取る手を間に合わせる構想だった。 「1六歩の形が見事に生きてきそうです。▲5三飛まで一連の読み筋だったんですね。いやはや、まったく。ねえ?」(桐山九段) (吟)