2010年8月

2010年8月25日 (水)

Oui20100824123

広瀬が▲3七角と取った局面だが、△同金▲同金
△同竜で2八に金や銀を打って受けられると明快
に後手が攻めきる変化は出てきていない。

「後手が勝ちそうと思いましたが、明快な寄せとなる
と難しいですね」(澤田四段)

(吟)

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図は広瀬が△3七桂成に▲同銀と応じた局面。
控え室では「後手勝勢」との声が聞こえる。△
4六銀と打って深浦の攻めが続き、寄せのメド
が立ってきた

(吟)

Photo00

深浦の扇子は臥龍鳳雛と自身が揮毫したもの。
「臥龍鳳雛」臥龍とは諸葛孔明、鳳雛とは龐統士
元のこと。中国後漢末期に活躍した2人の名軍師

Imgp9460

Photo02

広瀬は全棋士署名扇子を使用している

(両対局者の様子は連続静止画によるもの)

(吟)

Oui20100824101

図の▲5三飛が妙手だったようだ。

「▲5三飛ですか。良さそうな手ですね。飛車筋を
止めて△5四歩と打ちたいのですが、▲4六銀の
ときに△3七歩と打つ一歩がなくなってしまいます」
(澤田)

図以下△9九飛成▲6一と進行した。金を取る手を
間に合わせる構想だった。

「1六歩の形が見事に生きてきそうです。▲5三飛
まで一連の読み筋だったんですね。いやはや、ま
ったく。ねえ?」(桐山九段)

(吟)