21時35分頃の局面 △9五歩に深浦が▲8八銀と締まった局面。「△9五歩は大きな手ですね。これでいつでも△9六歩~△9七歩の筋ができました。▲8八銀は9七の地点を厚くした手です。逆に言えば、8八からの逃げ道を、自ら防いだ手とも言えるので微妙なところです。深浦王位は、9七の地点を厚くしたほうが良いと考えたのでしょうか」(澤田四段)21時37分、▲8八銀までの消費時間はどちらも6時間29分 (吟)
21時15分頃の対局室 両対局者とも普段と変わらぬ姿勢で考え込んでいる。持ち時間8時間制の対局が2時間となっても、両対局者とも動じた様子はない。あらゆる条件の変化にも対応できる力も求められている。外はすっかり闇に包まれ、虫の音が聞こえる(連続静止画より) (吟)
21時頃の控え室 大盤解説会場から戻った武市六段と室谷女流1級。阿波おどりTシャツから着替えている。大盤解説は千日手局のみで、指し直し局の解説会は行われない。千日手を聞いた大盤解説会場は武市六段によると「どよめき」がおきたようだ。 (吟)
指し直し局の前に 指し直し局の前に関係者に「何か注文はありますか?」と聞かれ、深浦は「ペットボトルの冷たい水を2~3本お願いします」。広瀬は「ペットボトルの冷たい水を3本と冷たいお茶を下さい」と答えていた。王位戦七番勝負での千日手は昨年7月13日・14日第1局岐阜県下呂温泉・水明館以来。その時は2日目朝の9時9分での千日手成立であった (吟)
千日手指し直し局はじまる 千日手指し直し局直前の広瀬。若い広瀬だが、さすがに疲労困憊だろう あらためて、駒が並べられる 開始の礼がされ、指し直し局がはじめられた。棋力だけでなく、体力や精神力がさらに問われることなった 指し直し局は先後を入れ替えて指し直す。先手となった深浦、初手▲7六歩を着手する 初手▲7六歩を着手し、おしぼりを手にする深浦 (吟)
千日手成立 149手、▲2八同銀まで、千日手が成立した。消費時間は▲広瀬7時間56分、△深浦7時間58分。 指し直しは20時10分より行われる。指し直し局の持ち時間は深浦2時間、広瀬が2時間2分 千日手が成立した直後の対局室。関係者が規定を確認 (吟)