2010年5月
2010年5月28日 (金)
▲広瀬△渡辺戦、片上大輔六段が解説
互いにがっちり穴熊に囲い、「さて先手はどうやって攻めるか?」という局面が続いていた。そこで広瀬五段が相手の攻めを誘う、「挑発」ともとれる一手を指す。渡辺竜王がこの誘いに乗って攻めたところで、広瀬五段のカウンターが入った。それが上の図だ。
「思い切った一手ですねえ」と、控え室を訪れた片上六段。「図から△8七歩成▲2二角成に△同銀は、3二の金が浮くので取りづらいでしょう。たとえば▲4四銀が狙い筋です(3八の飛車で3二の金取り)。図から△8七歩成▲2二角成△同金も、▲8三歩△同飛▲6一角が、次に▲4三角成△同銀▲5三歩成を狙って厳しいです。だから後手もうかつに△8七歩成とはできないですね」と解説。
(文)