▲戸辺△橋本戦は「先手よし」との声 現在、控え室での一番人気は▲戸辺△橋本戦。「控え室の佐々木五段は『橋本よし』と断言」「これもう戸辺攻めが始まるよ」「どうやったらあの銀冠寄るの?」「これは戸辺さんの家が建ったね」「戸辺さんの時代か」と先手有望の声が飛び交う。 ▲戸辺△橋本戦。△9七馬と4二の金にヒモをつけたところ。ここから▲3四銀成となると先手玉の上部が手厚く、相手の攻めを受け付けない状態になる。天彦流に表現すると「家が建った」状態。 (文)
検討風景その2 及川拓馬四段、長岡裕也四段、中村太地四段、勝又清和六段と控え室の検討メンバーは増える一方。 (佐藤和五段(上)と佐藤天五段(下)が▲広瀬△渡辺戦検討の指揮者) (▲広瀬△渡辺戦の検討を見守る、及川拓馬四段) (長岡裕也四段。深浦王位と▲戸辺△橋本戦を検討中) (中村太地四段。遠巻きに検討を見つめる) (文)
検討風景 (佐々木慎五段。「将棋はわかんないっす。横山くんの方が詳しいっす」。) (横山泰明五段) (遠目に検討を眺める、藤倉勇樹四段) (佐々木五段(左)と佐藤天五段(右)) (佐々木五段と横山五段が検討に使っている継ぎ盤) (文)
深浦康市王位、登場 16時半ごろ、控え室に続々と棋士が集まってきた。伊藤真吾四段、村山慈明五段、佐々木慎五段、横山泰明五段、そして深浦康市王位と、検討を行う人数が増えて控え室は賑やかに。 (伊藤真吾四段) (村山慈明五段) (深浦康市王位) (文)
広瀬五段の攻め、渡辺竜王の受け 図は広瀬五段が▲4四銀と出た局面。派手な手が飛び出した。銀のタダ捨てのようだが、3八の飛車の利きを通して3二の金取りになっている。図で△4四同金▲3二飛成は金をはがして竜を作った先手が優勢。穴熊戦では金の価値が暴騰する。そこで渡辺竜王は図から△3四歩と受けた。先手は角を手持ちにしており、いつでも戦線に投入可能。しばらくは広瀬五段が攻め、渡辺竜王が受けるという展開になりそうだ。 (文)
▲戸辺△橋本戦、「なんとも言えない将棋」 佐藤和俊五段と佐藤天彦五段が控え室を訪れ、継ぎ盤で▲戸辺△橋本戦を検討。天彦五段が「なんとも言えない将棋ですねえ」とぼやきつつ手順を検討。和俊五段は笑顔を浮かべながら検討の相手をする。 (検討を行う佐藤和俊五段(左)、佐藤天彦五段(右)。奥には三枚堂達也初段の姿が見える) 図から▲6五桂△8一竜以下の検討をしていたところ、モニタに▲6五桂を着手する戸辺六段の手が映る。「検討通り」と天彦五段。形勢について尋ねてみたところ、和俊五段は「まだわからないです。これは長いですよ」と首を振った。 (文)