上図の局面から▲７六歩△５五飛▲同角△同角▲４六飛△３五銀▲５二飛と、飛車よりも角が大事だといわんばかりの手順を経て、15時30分頃には下図に進みました。▲５二飛までの残り時間は▲里見44分、△上田23分。この局面での考慮中に上田女流三段は残り時間が10分を切っています。
「ひとめは後手持ちです。飛車が逃げられないようでは△３五銀がいい手でしたね」（井上九段）
（里見香女流名人はやや苦しい局面と見られているが、持ち時間を多く残している）
（飛龍）
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大盤解説会では、13時30分以降は本局の解説を行っています。
（井上九段が解説。聞き手を務めるのは……）
（伊藤明日香女流初段と伊原木隆太知事！）
湯原あったまるオープン戦は終了したところでした。
（里見咲紀女流１級が４面指しの指導対局を行っていた）
（飛龍）
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14時になり、両対局室におやつが出されました。里見香女流名人がカフェオレ、上田女流三段はロールケーキとカフェラテです。
（上田女流三段のロールケーキ）
（ケーキの下の皿には数種類のお菓子。里見香女流名人にも同じものが用意された）
（飲み物はその場で注ぐため、写真はありません）
（昨日のおやつ検分でケーキを選ぶ相川女流初段）
（飛龍）
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対局再開から数手進み、控室では上図から▲６五歩が挙げられていましたが、里見香女流名人はじっと▲７九飛と引き揚げました。対する上田女流三段の指し手は△６三飛。控室でも意外な応酬のようです。
下図はさらに進んで13時30分頃の局面。１手ごとに感心する声が上がります。
Twitter解説でも牧野五段が▲７九飛、△６三飛、▲２六歩の３手についてコメントしています。
牧野光則五段＞桂交換から▲７九飛の手渡しはなるほどです。
牧野光則五段＞△６三飛も７三と５三に利かせた手渡しですね。指されてみればなるほどという感じ。気づきませんでした。
牧野光則五段＞ここで▲２六歩ではちょっと振り飛車自信ないようにも思いますがね……。端の緩和と何かのときの▲２五歩の玉頭攻めを見せています。
（飛龍）
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（再開20分前から両者がそろい、緊迫した空気が対局室内に漂う）
（上田女流三段は座布団を盤の近くに置き、里見香女流名人は座布団の前に膝が出ている）
（手番の里見香女流名人は背筋を伸ばす）
（対局再開の声がかかると、里見香女流名人は６五の歩を駒台に置き、▲６五同桂を着手）
（着手を見て、上田女流三段は前傾姿勢に）
（飛龍）
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12時、図の局面で昼食休憩に昼食休憩に入りました。この局面で里見香女流名人が使った時間は５分。ここまでの消費時間は▲里見１時間12分、△上田１時間28分。両者には特製弁当の昼食が出されます。対局再開は13時です。
（飛龍）
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