「年末に不注意でけがをしてしまい申し訳なく思うと同時に、箱根入りの道中で助けてくださった関係者の皆さまに感謝申し上げます。明日第1局が始まりますが、いま持っているすべての力を出し切れるよう、集中して指していきたい思います。また、年明け初めてのタイトル戦ですので、将棋そのものを楽しんで指していきたい気持ちもあります。どうぞよろしくお願いいたします」(以上、里見女流名人)
「午後に岡田美術館を見学させていただきました。小林館長の丁寧な解説で、貴重な作品に触れられてうれしく思います。昨年に続いて挑戦できてうれしく思いますけれど、昨年は内容も結果もストレート負けで悔しいシリーズになってしまいました。今回は盛り上げられるようにという気持ちがとてもあります。それが結果につながればうれしく思います。里見さんが相手ですので厳しい戦いが待っていますが、全力でぶつかっていきたいと思います。里見さんと盤を挟む機会ですので、悔いの残らないように指したいです」(以上、伊藤女流二段)
(書き起こし=銀杏 写真=琵琶)
18時から「箱根仙石原プリンスホテル」で前夜祭が行われました。
「朝日新聞の夕刊で里見女流名人が故郷の島根県出雲市について熱く語っている記事を拝見しました。ふるさとを誇りに思えるのは素晴らしいことと思います。私も第2局の出雲にいきますので、おすすめスポットやおいしいそば屋を教えていただけたらと思います。3日前のスポーツ報知でタイトル獲得は目標ですが、里見さん相手にこれまでと同じような将棋を指していては厳しいです。反省と改善を生かした将棋を指したい。非常に力強い決意を感じました。頑張ってください」(以上、丸山社長)
「昨年の伊藤女流二段は私も同行させていただきまして、話をする機会があったのですが、少し緊張感がありました。今年は大変自然体で歩く姿もゆったりといいますか、おおらかさを感じました。里見女流名人は死角がない感じ。どこを攻めたらいいか探すのが大変なくらい充実されています。緊張感を持って戦われるのではないかと思います。どんな条件でも、適応する能力がタイトルホルダーかと思います。それが魅力で強さで、里見女流名人は昔から兼ね備えています」(以上、清水常務理事)
「女流棋士の中でも最強の2人の対戦ということで注目されていると思います。2年連続でがっぷりとした勝負を繰り広げてくださると思います」(以上、小林館長)
(書き起こし=銀杏 写真=琵琶)
里見香奈女流名人に伊藤沙恵女流二段が挑戦する第45期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負。第1局は2019年1月20日(日)に神奈川県足柄下郡箱根町「岡田美術館 開化亭」で行われます。対局開始は9時30分。持ち時間は各3時間。先後は振り駒で決定します。立会人は青野照市九段、記録係は野田澤彩乃女流1級。スポーツ報知の観戦記担当は相崎修司さん。現地大盤解説の解説者は福崎文吾九段、聞き手が鈴木環那女流二段と山口恵梨子女流二段。香川愛生女流三段がゲスト参加します。日本将棋連盟モバイルの公式ツイッターアカウント(@shogi_mobile)では、星野良生四段が本局を解説します。
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(琵琶)