図は14時過ぎの局面。伊藤女流名人が調子よく攻めを続けています。▲5五角と天王山に出て、大駒の働きも玉の堅さもはっきり伊藤女流名人に分があります。形勢は伊藤女流名人よしと見て間違いなさそうです。
(伊藤女流名人。このまま押し切ることができるか)
(西山女王・女流王将)
(睡蓮)
図は13時45分頃の局面です。西山女王・女流王将が相手の攻めを引っ張り込む順を選び、流れが激しくなってきています。△6三銀は7二銀を上がって5四金を支えた手ですが、玉の守りが弱まった点は不安要素。伊藤女流名人としては、ここで何かよい攻めがあればというところです。
(伊藤女流名人)
13時からは、藤井猛九段と山田久美女流四段による現地大盤解説会も始まっています。
(二人は西村一義九段門下の姉弟弟子)
(藤井猛九段。西山女王・女流王将の一手損四間飛車は新構想、第1局と形を変えることで伊藤女流名人の研究を外したのだろうと話していた)
(山田久女流四段)
解説会の様子は、日本将棋連盟YouTubeチャンネルで視聴できます。https://www.youtube.com/watch?v=gM22lV3suW0
伊藤女流名人には、本人の希望で13時に午後のおやつが出されています。注文は「栗ロマン(栗クリームロールケーキ)、カフェオレ(ホット)」です。西山女王・女流王将のおやつは、こちらも本人の希望で15時に出されることになりました。
(伊藤女流名人のおやつ)
13時になり、対局が再開されました。
(西山女王・女流王将は12時25分頃、伊藤女流名人は12時30分頃と、どちらも席に戻るのは早かった)
(再開を告げられると、手番の伊藤女流名人は少し間を置いてから着手)
(指し手は玉頭に位を取る▲8五歩だった。どこかで△8四角とぶつけられる筋を消してもいる)
(西山女王・女流王将は、すぐには指さずに盤上を見つめる)
(西山女王・女流王将は、再開時に「ホットコーヒー」を頼んでいる)
(午後の戦いに入った)
(西山女王・女流王将はすぐに席を立ったが、伊藤女流名人は12時9分まで盤の前にいた)
(手番の伊藤女流名人の側から見た盤面。押さえ込みを見せる居飛車に、振り飛車はカウンター狙い)
(伊藤女流名人のハンドタオル)
(西山女王・女流王将の席には、膝掛けが残されていた)
(床の間に飾られた関根十三世名人の書。「神徳は一心に有り」と読むのだろうか)
この局面で伊藤女流名人が15分使ったところで正午になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲伊藤1時間4分、△西山1時間26分。昼食は、ともに「傳・特製弁当」です。対局は13時に再開されます。
(「傳・特製弁当」。今回は皿に盛りつけている)
(モバイル中継で進行を確認しながら盤に向かう真田八段)
(向かいに座るのは、森下九段)
(伊藤女流名人の側は4七金型が自玉を薄くしてリスキーで、苦労が多そうだと話していた)
(大盤解説担当の藤井猛九段も現地に到着し、報道陣の控室で談笑中)
図は10時35分頃の局面です。西山女王・女流王将が相手の5筋の位に反発して△5四歩▲同歩△5二飛と動きを見せたのに対し、伊藤女流名人は▲2四歩と飛車先の歩を突き出し、戦いにいく姿勢を見せました。これに(1)△2四同歩なら▲2五歩、(2)△2四同角なら▲4五歩ということでしょうか。いずれにしても、このまま中盤に入りそうです。
午前のおやつが出されました。注文は、伊藤女流名人が「木苺のムース、紅茶(ホット)」、西山女王・女流王将が「紅茶(アイス)、緑茶、ほうじ茶」です。
(西山女王・女流王将のおやつ)