第43期五番勝負第4局 Feed

2017年2月 4日 (土)

前夜祭(3)

Zennya12(鏡割り。お酒は「真庭が世界に誇る地酒」辻醸の御前酒)

Zennya13 (升酒を手に乾杯)

Zennya14 (乾杯の挨拶は柿本健治・湯原対局実行委員会顧問)

Zennya15 (「桜木坊天狗太鼓」。近くで聞くと体にズシンと響く)

Zennya16

Zennya17 (ハンザキ獅子舞が登壇して舞う)

Zennya18 (ハンザキ=オオサンショウウオがモチーフの獅子舞)

(飛龍)

前夜祭(2)

Zennya05_2(対局者の入場シーン)

Zennya07(登壇)

Zennya08 (両対局者に立会人、大盤解説聞き手、記録係を交えて)

Zennya09 (来賓紹介)

左から伊原木隆太・岡山県知事、河野慶治・岡山県議会議員、吉永忠洋・真庭市副市長、一般社団法人真庭観光連盟 宮田守之会長、大山名人記念館 北村實館長。代表して伊原木知事が挨拶しました。

Zennya10 (自身の将棋との関わりなどを交え、県内の将棋熱の盛り上がりを祈念した)

Zennya11(湯原対局実行委員会の皆さんを久本利幸副実行委員長が紹介)

(飛龍)

前夜祭(1)

前夜祭の模様をお伝えします。

Zennya01 (湯原対局実行委員会 池田博昭実行委員長)

「皆さまこんばんは。ようこそ第43期岡田美術館杯女流名人戦が、このように盛大に開催される運びとなりましたことを心よりお喜び申し上げます。また開催会場としまして、湯原国際観光ホテル菊之湯にこのように多数の皆さんにご来場いただきましたことを、この場をお借りして深く御礼を申し上げます。女流名人戦も湯原温泉での対局は、今年でなんと7年目となります。これもひとえに主催の報知新聞社さま、日本将棋連盟さま、特別協賛のユニバーサルエンターテインメントさま、またご後援ならびにご協力いただきました真庭市、関係各社、関係団体の皆さま、そして何よりこの歴史ある対局をひと目見ようと湯原温泉へお越しくださいました将棋ファンの皆さまの賜物と心より厚く御礼を申し上げます。さて、昨年より女流名人戦第4局の開催とともに、地域連携により実現した6名の女流棋士が熱い戦いを広げる『湯原温泉あったまるオープン戦』の共催が実現となり、今年は2回目となりました。女流名人戦では里見香奈名人に対し、第39期で惜しくもタイトルを逃し、リベンジに臨む上田初美女流三段との対局は注目を集めております。また女流棋士のトッププロをお迎えして対局する『湯原温泉あったまるオープン戦』は、明日繰り広げられるプロ棋士の真剣勝負が見られるほか、大盤解説や指導対局など、イベントもたくさんご用意しております。ご参加の皆さまには今日と明日、2日間のお時間が許す限り、将棋のほうを堪能していただければと思います。冬将軍も過ぎまして今日は非常に暖かくなりましたけれども、この湯原温泉で温泉とお食事と将棋のほうを楽しんでいただければと思います。結びになりますけれども開催地を代表いたしまして、このイベントが後世に伝承される歴史あるものになるように、さらなる発展に尽力するとともに、今日ご出席の皆さまの増々のご健勝をご祈念申し上げまして挨拶と代えさせていただきます。本日はどうもよろしくお願いいたします。ありがとうございました」

Zennya02 (主催者挨拶 株式会社報知新聞社執行役員ビジネス局 佐野俊郎局長)

「皆さまこんばんは。報知新聞の佐野と申します。本日は第43期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第4局の前夜祭を開催していただき、誠にありがとうございます。本日は立春ということで、先ほどもお話がありましたけど昼間はぽかぽか陽気で非常に過ごしやすい気候であったのですが、私ども空港のほうから車でやってくる途中、道すがら雪の量が段々と増えてきまして、最後のトンネルを抜けるとまったく風景が変わったと。私は今回が初めてなのですけど、これでも昨年よりはかなりマシだということで、出雲でもありましたけど『雪の戦い』と言いますか、非常に対局を楽しみにしております。当地に入りまして部屋のほうにパンフレットが置かれてあったのですけど、湯原温泉の将棋熱は非常に熱いという印象を受けております。今期は里見香奈女流名人が8連覇を目指して、一方、上田初美女流三段は激戦のリーグ戦を勝ち抜いたということで4年ぶりの対決となりました。今期は上田女流三段が連勝でスタートしたあと、前回千葉の野田のほうで里見女流名人が1勝して当地を迎えたというところでございます。常に真剣勝負をされている対局者を前にして非常に心苦しいと言いますか、語弊があるかもしれませんけど、こちらにやってまいりまして第4局が開催できるということは、非常に当地の将棋熱とともに……、上田さん、すみません。3局で終わらなかったことを、また改めて感じる次第でございます。明日いよいよ第4局ということで、里見女流名人がタイに持ち込んで逆王手をかけるのか、それとも上田女流三段がタイトルを手にするのか。いずれにせよ注目の熱い戦いが繰り広げられるのではないかと思います。また昨年に引き続きまして『湯原あったまるオープン戦』、美人女流棋士6人が参加して行われます。こちらのほうも注目です。よろしくお願いいたします。最後になりましたが、ご後援いただいております真庭市、ならびに特別協賛をいただいております株式会社ユニバーサルエンターテインメントさま、岡田美術館さま、関係各団体の皆さまに御礼申し上げまして挨拶とさせていただきます」

Zennya03_2 (主催者挨拶 公益社団法人日本将棋連盟理事 井上慶太九段)

「皆さまこんばんは。ただいま紹介に預かりました日本将棋連盟の井上です。第43期岡田美術館杯女流名人戦前夜祭に多数ご参加いただきまして誠にありがとうございます。先ほどお話しがありましたけども、私も岡山駅からバスで関係者の皆さまとゆるゆると来たのですけれども、途中、高梁サービスエリアで一服したときは小春日和だったのですけど、段々北へ上がるに連れて雪が多数残っていまして、ちょっと感動いたしました。この女流名人戦、湯原対局はいつも4局目なんですね。3局で終わったら困るなあと、いつも思っていて、特にタイトルホルダーの里見さんが絶対王者ですから。1局目は▲5一角(85手目)という手があったんですけど、これは女流名人戦史上に残るような妙手ではないかと私は思います。第2局も△5一金(70手目)という受けの妙手が出まして。これは逆に上田さんの3連勝……、いや、それもちょっと困るなあと(笑)思っていたら、第3局は里見さんが振り飛車のお手本のようなさばきの将棋で快勝されて、この湯原対局を迎えることとなりました。この対局は本当に皆さんが注目されている一戦だと思います。明日は報知新聞でもそうですし、インターネット等で紹介されますので、これは全国のファンが見守っていることと思います。私もわくわくしながら明日の一戦を見守りたいと思います。また昨年から始まりました『湯原あったまるオープン戦』ですね。昨年は室谷由紀(女流二段)さんが優勝されまして、そのあとタイトル戦に出られるようになりました。今回は村田(智穂女流二段)さんだけ残って、ほかのメンバーは一新されて、これも注目の戦いになるかなと思います。最後になりますけども、この伝統ある女流名人戦を長きにわたって主催していただいている報知新聞社さま、特別協賛のユニバーサルエンターテインメントさま、この湯原対局にご尽力いただきました実行委員会の皆さま、その他、関係各位の皆さまに厚く御礼申し上げて将棋連盟の挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました」

Zennya04 (特別協賛社挨拶 岡田美術館 小林忠館長)

「皆さまこんばんは。伊原木(隆太)県知事さま始め、大変多くの方のご来賓の皆さま、ご臨席の中でこの第43期岡田美術館杯女流名人戦前夜祭が開かれますこと、大変おめでとうございます。先ほど報知新聞社の佐野局長がおっしゃられましたように、真庭市の皆さまが熱を込めてご準備いただいたことを、パンフレットや並んでいるお料理などで感じている次第でございます。『岡田美術館杯』というのはまだ認知度が引くかと思いますが、長いこと『ユニバーサル杯』ということで、この女流名人戦に関わらせていただきましたユニバーサルエンターテインメントという会社の文化的な施設として4年前、箱根に会館した美術館でございます。昨年、この第4局の真庭市湯原温泉にお邪魔いたしまして、それが最初なのですが、ひどい雪で帰りが危ぶまれた状態でしたけども、今回はおふた方の熱戦が雪を溶かしてくれたのか、明日の対局や、あさっての大阪や東京への帰りも安全な、めでたい回になりそうだと安心しているところでございます。岡田美術館の会館は4年前になりまして、まだまだヨチヨチ歩きなのですけれども、株式会社ユニバーサルエンターテインメントの岡田和生会長が約20年間かけて集めた日本東洋の美術品、文化財を公開している施設でございます。日本一高額な入場料をいただいている(大人ひとり2,800円)ので、それに旅費をかけますと岡山県下からいらっしゃるにはちょっと負担が大きすぎるかとも思うのですが、中身には大変自負しておりまして、皆さまのご関心に多方面でお応えできる展示をいたしております。第1局をその館内の和風の座敷で対局をしていただきまして、それから今回第4局ということで五番勝負の熱戦が続いていくことになります。どうぞ名人も挑戦者も、悔いのないよう全力を捧げて、歴史の残る対局を実現していただきますようお祈り申し上げます。今日はどうもありがとうございましたとともに、おめでとうございます」

(書き起こし:夏芽記者、写真:飛龍)

おやつ検分、揮毫

Kenbun11_2(菊の湯恒例のおやつ検分の時間です)

Kenbun12_2 (記録係の相川女流初段にも)

Kenbun13 (目移りしそうな中から選ぶ)

Kigou1 (検分が終わって揮毫に移りました)

Kigou2 (色紙やポスター等に揮毫)

Kigou3

(飛龍)

検分(2)

それぞれを数枚ずつ並べて感触を確かめた結果、「これはしっくりくる」「これは角ばっている」などのさまざまな意見が交わされ、2組の駒に絞られました。

Kenbun05

Kenbun06(「じゃあ、使いたいほうを指差して」と福崎九段。意向が割れたら「僕が決めるから」)

Kenbun07 (これで!)

Kenbun08(意向が分かれて一同爆笑)

Kenbun09_3 (結局は良尊師作「錦旗書」の盛上駒に決定)

本局に使われない駒は湯原あったまるオープン戦に回ります。使用駒が決まると、照明の明るさや対局室の温度等が確かめられました。普段の暮らしでは、上田女流三段よりも里見香女流名人のほうが部屋の温度を高く設定しているそうです。

Kenbun10 (照明の具合を確認)

(飛龍)

検分(1)

対局に使われる駒の候補として、4種類のものが用意されました。

Kenbun01 (立会人の福崎九段の軽妙なトークで和やかに進められる)

Kenbun02 (真剣な表情で駒の感触を確かめる里見香女流名人)

Kenbun03(福崎九段の話にこんなシーンも)

Kenbun04 (上田女流三段)

(飛龍)

女流名人戦五番勝負第4局は湯原温泉が舞台

里見香奈女流名人に上田初美女流三段が挑戦する第43期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負(主催:報知新聞社、特別協賛:株式会社ユニバーサルエンターテインメント)は、3局を終えて里見女流名人1勝、上田女流三段の2勝となりました。第4局は2月5日(日)、岡山県真庭市「湯原国際観光ホテル 菊之湯」で行われます。対局開始は9時。持ち時間は各3時間。本局の先手は里見女流名人です。立会人は福崎文吾九段、記録係は相川春香女流初段がそれぞれ務めます。報知新聞観戦記担当は内田晶さん。現地大盤解説会は福崎九段の解説、伊藤明日香女流初段の聞き手で行われます。また、現地では女流棋士6人による第2回岡山県湯原温泉杯湯原あったまるオープン戦(非公式戦)も併催されます。

Chirashi

棋譜・コメント入力は夏芽記者、ブログは飛龍が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

(飛龍)

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