第43期五番勝負第4局 Feed

2017年2月 5日 (日)

上田女流三段が手を止めた局面

Joryumeijin201702050101_27図の局面で、上田女流三段が20分以上の考慮で△3二金と上がりました。

Ueda01(上田女流三段は自然に見える△3二金に23分を消費した)

(飛龍)

控室に伊原木知事と菅井七段

控室には朝から伊原木隆太・岡山県知事が訪れています。伊原木知事は熱心な将棋ファンで、ここ10年ほどのタイトル戦の棋譜はすべて並べているそうです。前夜祭にも出席し、対局開始時には盤側にも座っていました。

Hikae01_2(実際に盤を挟む機会はなかなかないとう伊原木知事。菅井竜也七段がにこやかに見守る)

Hikae02 (井上九段と平手で対戦。傍らには知事持参の『菅井ノート』)

(飛龍)

対局開始前

Asa08(記録係の相川女流初段が駒を磨く)

Asa10 (8時53分、里見香女流名人が先に入室)

Asa12 (頭を垂れて気を高める)

Asa13(上田女流初段はその1分後に入室した)

Asa15

Asa16

Asa17

(飛龍)

戦型は先手三間飛車

初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩の出だしで、先手里見香女流名人が石田流含みに三間飛車に構えました。図は9時30分頃の局面です。

Joryumeijin201702050101_18

(飛龍)

対局開始

Asa02_2

(定刻になり、対局開始。礼を交わす)

Asa03 (先手の里見香女流名人、初手▲7六歩)

Asa04

(後手の上田女流三段△3四歩)

(飛龍)

おはようございます

Asa01_2(雪は溶けずに残っている)

おはようございます。昨日の湯原温泉は比較的暖かったものの、今朝は小雪が舞って寒くなりました。対局は9時に開始されます。

9時 対局開始
12時~13時 昼食休憩
14時 おやつ

本局のTwitter解説は牧野光則五段が務めます。

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■Twitter解説■
牧野光則五段>おはようございます。牧野です。戦型は先手居飛車、後手振り飛車の対抗形と予想。ゴキゲン中飛車など。逆に先手振り飛車、後手居飛車の対抗形もありそう。石田流など。相振り飛車も有力。戦型にかかわらず熱戦を期待します。ではよろしくお願いします。

(飛龍)

前夜祭(7)

湯原あったまるオープン戦の出場者が登壇。一人一人が抱負を述べました。

Zennya37 (左から石本さくら女流2級、里見咲紀女流1級、中澤沙耶女流初段、山根ことみ女流初段、山口恵梨子女流二段、村田智穂女流二段)

Zennya38 (優勝者には備前焼の優勝杯が贈られる)

Zennya39_3(厳正なる抽選によって決まったトーナメント表)

Zennya40 (真庭商工会湯原地区運営会議 西村茂代表理事による中締めの挨拶)

Zennya41 (地元の主役が勢ぞろい?)

以上で今夜の更新を終了します。第4局の熱戦をお楽しみに。

(飛龍)

前夜祭(6)

福崎九段、井上九段、伊藤明女流初段、相川女流初段による明日の展望予想の様子です。

Zennya34

福崎「まず、井上先生はね……」
井上「僕の話はええんで」
伊藤「大盤解説、(福崎)先生と2年連続でさせていただくのですが」
福崎「伊藤果先生(八段)のご令嬢ね。本題に入りまして『あったまる』の女性プロの大会をここまでというぐらい、心のこもった歓待をしてもらって……」

Zennya42_2

伊藤「トーナメント戦も作っていただいて、女流棋士もたくさん来て本当に華やかになっています」
福崎「(以下、しばし本題から外れる)」

Zennya35_3 (福崎九段と伊藤明女流初段、丁々発止の掛け合いがしばらく続いた)

伊藤「先生の楽しい話、もっと聞きたいのですが、明日の展望をいただければ。では、戦型予報などを」
福崎「戦型予想はどう考えても、どっちかが飛車を振る! 井上理事、あなたは?」
井上「僕は、相振り飛車ですかね」
伊藤「明日は里見(香奈)女流名人が先手です」
井上「そう。2局目もそんなんやったですね」
伊藤「そうでしたね。2局目は角交換したあと相振り飛車というか」
福崎「伊藤さんもよく覚えてますね。これやったらコケないわ」
伊藤「相川さんは今回の五番勝負、1局目も記録係を務めて。盤側からご覧いただいていかがですか」
相川「そうですね、私も相振り飛車が現れるのではないかなと思っています。明日がとても楽しみです」

Zennya36 (奨励会二段の弟がいる相川女流初段。将来、姉弟プロになる可能性があると話題に)

福崎「伊藤さんはどうなの?」
伊藤「私、実は上田初美さんと同門ですので、ちょっと肩入れというわけではないですが、冷静な目で見たいなと思います」

Zennya33_2

(飛龍)

前夜祭(5)

前夜祭で供されたお料理の一部を紹介します。

Zennya24

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(飛龍)

2017年2月 4日 (土)

前夜祭(4)

Zennya19(里見香奈女流名人の挨拶)

「皆さまこんばんは、里見香奈です。本日はお忙しい中、前夜祭にお越しいただきまして、本当にありがとうございます。私が湯原温泉に来るのはもう結構な数で、何回来たのか分からないぐらいになっています。本当に菊之湯さんの方々が優しくて、いつも温かくお出迎えしていただくので、自動ドアを入った瞬間に本当にほっとする場所でもあります。また岡山県と島根県は車で行ける距離なので、地元の方々も応援に来てくださって、私の励みになる対局でもあります。明日はそういった応援してくださる方々のことを忘れずに、とにかく一生懸命考えて、自分の力を発揮できるように頑張りたいと思っております。女流名人戦第4局を開催するにあたりまして、本当に多くの方々にご尽力をいただいております。心から感謝しております。ありがとうございます。今日明日とお世話になりますが、自分にできる精一杯のことをやっていきたいと思いますので、どうぞ皆さまよろしくお願いいたします」

Zennya20

(同じく上田初美女流三段)

「皆さま改めましてこんばんは。挑戦者の上田初美です。まず初めに長年女流名人戦を主催していただいております報知新聞社さま、そして特別協賛していただいておりますユニバーサルエンターテインメントさま、ありがとうございます。第4局を開催するにあたって岡山県、そして真庭市全体で温かく迎えてくださっていることを実感させていただきました。ありがとうございます。第3局が結構私的には完敗で負けてしまいまして、先ほど何度かお話に出ているのですが、『できたら3局で』と思っていた部分があったのですけれども、こうして4年前にもお伺いさせていただいた湯原温泉の地で、こんなにも温かいという言葉では足りないぐらい熱く迎えてくださいまして、気持ちをすっきりと切り替えて、先ほどの太鼓のように激しく、里見女流名人にぶつかっていけるような気がしました。第3局で負けてしまったのですけれども、その前から『あと1勝』という気持ちはあまりなくて、2連勝という良いスタートを切れたのですけれども、私自身は全然余裕がなくて、少しでも油断すると本当すぐ持っていかれてしまうほど、強いお相手ですので自分のできる精一杯をもって真正面からぶつかっていきたいと思っております。今日明日とお世話になりますけれども、どうぞよろしくお願いいたします」

Zennya21 (花束贈呈)

Zennya22 (里見香女流名人の隣が池田雅子さん、上田女流三段の隣が西村優花さん)

Zennya23_2(池田実行委員長から備前焼きを両対局者にプレゼント。お礼に色紙を受け取る)

両対局者はここで退席しました。

(書き起こし:夏芽記者、写真:飛龍)

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