第39期五番勝負第1局 Feed

2013年1月14日 (月)

Twitter解説

女流名人位戦では、ソーシャルネットワーク「Twitter」を使ってプロ棋士によるオンライン解説を行います。

第1局の解説は門倉啓太四段です。
門倉四段はNHK杯戦の記録係を務めていたことでもおなじみの若手棋士。
里見女流名人、上田女王と同じく振り飛車の使い手で、本局にぴったりの解説者と言えるでしょう。

解説をご覧になるには「@shogi_mobile」をフォローしていただくか、こちらのページをご覧ください。


1_1_2



   棋士番号: 282

   1987年6月3日生まれ
   東京都豊島区出身
   石田和雄九段門下

   2011年4月  四段

(2012年12月18日、順位戦C級2組にて)

(若葉)

対局開始は9時

おはようございます。
本日もよろしくお願いいたします。

今朝の出雲はあいにくの曇り空。
雨時々曇、最高気温は摂氏9度の予報です。
対局は9時開始の予定です。

1_2

1_3

(若葉)

前夜祭(6)

両対局者が退場後、出演棋士により明日の見所が語られました。

13_1
立会人: 杉本昌隆七段
「今回は最初、理事としての挨拶もしてもらえないかと言われていたのですが、理事会の
 体制が変わったこともありまして田中専務理事が来られました。
 対局の見どころですが、ふたりとも振り飛車党なのでいろいろな戦型が考えられますが
 、最初の2手だけは自信があります。初手▲7六歩、2手目△3四歩。あとのことはわ
 かりませんので山崎さんに任せたいと思います」

13_2
大盤解説: 山崎隆之七段
「戦型予想を無茶ぶりされましたね。▲7六歩△3四歩は間違いないのですが、お互い相
 振り飛車は避けている印象があります。明日はどちらかが振り飛車にすれば相手は得意
 形を外そうとするのではないか。序盤から駆け引きがある、序盤の入り方に緊張感があ
 るのではないかと思います。里見さんが『出雲のイナズマ』で攻める印象があるのです
 が、奨励会に入ってから腰の据わった指し方をする印象がありますので、上田さんが攻
 めて里見さんがそれを受け止めることになるのではないかと思います。明日の大盤解説
 会では熱い戦いをわかりやすく伝えられるように頑張ります」

13_3
大盤解説聞き手: 香川愛生女流初段
「ふたりの魅力、強さは中終盤にもあると思います。序盤の駆け引きから中終盤のねじり
 合い、押し引きが見どころだと思います。私は第40期の女流名人位リーグに入っていま
 すので、今回のふたりの姿を目標にして、遠い存在ではなくて来期戦う相手だと思って
 強い気持ちで勉強しながら見届けたいと思います」

(若葉)

前夜祭(5)

12_1
里見香奈女流名人
「女流名人位戦第1局を出雲市で開催していただき、本当にうれしく思います。またそこ
 で対局者として来られることが嬉しいです。上田女王は女王を防衛されるなど充実され
 ていると思います。そんな方と対局できることは幸せで、女流名人位戦で何かを吸収で
 きればと思います。目標ですが、一生懸命取り組んで、その中でも楽しむ気持ちを忘れ
 ずに指したいと思います。周りの方々の支えがあって対局ができるので、一局一局を大
 切にして自分なりに充実したシリーズにしたいです。たくさんの方に対局を見ていただ
 ければ嬉しく思います」

12_2
挑戦者 上田初美女王
「先ほどから出雲はアウェーだねと言われるのですが、違うよと言って下さった方、あり
 がとうございます。2年前の女流名人位戦第1局で、この出雲に大盤解説会の聞き手と
 して来させていただきました。大盤解説会の熱気のすごさも感じましたし、対局が終わ
 ったあとに「いつか対局者として来てください」といったお言葉をいただきまして、今
 回来ることができてうれしく思います。対局者として全力を出せる環境を作ってくださ
 った皆様に御礼を申し上げたいと思います。里見さんは肩書が「女流名人」の後ろにも
 たくさんついていていいなぁと思うこともありますが、なんとかして女流棋界を盛り上
 げたいなと私は思っています。そのために明日からの女流名人位戦を熱い対局にしたい
 です。出雲は東京からは遠い印象があるのですが、その距離を超えて応援しに来て下さ
 った方もいらっしゃって、東京からの応援、今いただいた出雲からの応援、全て明日か
 らの対局を頑張るということで感謝の気持ちを表したいと思います。たくさんの方にご
 観戦いただいて、私自身は全ての力を出し切れるように頑張りたいと思いますので、ど
 うぞ見守ってください」

(若葉)

前夜祭(4)

前夜祭で両対局者はひっぱりだこ。
ファンや関係者に常に囲まれていました。

11_1

11_5
(ファンからプレゼントされた里見女流名人の似顔絵)

11_2

11_3
(サインに応じる田中寅九段)

11_4
(中身は詰将棋)

(若葉)

2013年1月13日 (日)

前夜祭(3)

10_1

10_2

10_3

10_4

10_5

(若葉)

前夜祭(2)

乾杯に引き続き、祝い舞として長唄「連獅子」が披露されました。

9_1
(東京西川流師範・西川沢妙(にしかわさわたえ)さん)

9_2
(西川沢妙教室門下生の福田珠希(ふくだたまき)さん。福田さんはまだ小学6年生)

9_3
(西川流は日本舞踏の流派。五大流派の1つに数えられる)

9_4
(両対局者に花束を手渡した福田さん)

(若葉)

前夜祭(1)

18時30分より、「ニューウェルシティ出雲」にて前夜祭が行われました。
その模様をダイジェストでお伝えします。

8_1
報知新聞社常務取締役 大阪本社 代表
浜田 昭文
「里見女流名人は3年連続で開幕を地元で迎えられてさぞかし嬉しいことと思います。
 上田女王はアウェーではありますが、本紙のインタビューでも敵地ではないと思って
 いると語っておりました。
 15年ぶりの20代対決、あるいは史上初の名人対女王とうたい文句も決まっておりま
 す。若さを前面に出して明日の対局をドラマチックなものにしていただきたいと思い
 ます」

8_2
日本将棋連盟 専務理事
田中 寅彦 九段
「ご存じの通り、昨年末に米長邦雄会長が亡くなりました。私は米長前会長の大改革を
 間近で見てまいりましたが、米長前会長の想いを引き継いで、新会長・谷川浩司を中
 心に頑張っていきます。
 女流名人位戦は私もファンの立場で見て、いい取組になったと思います。里見さんも
 上田さんも一番強くなる20代前半で、一番見ていて面白い将棋が指せる好取組にな
 りました。
 その報知新聞(スポーツ報知)の紙面(PR版)を見ていて、冒頭の記事が少しだけ気
 になったので紹介します。「ホント、出雲は何もないですよ。私が地元を好きなのも
 『何もないから』なんです。」とありますが(会場笑)、『襟裳岬』でも係争が起こっ
 たくらいです。今や里見さんは出雲の観光大使のような存在です。里見さんの一言で
 出雲の産業が変わるくらいの想いで情報をもらって発信していくといいのではないか
 なと思います。きついことも言いましたがこれはもう運命です。出雲市の皆さん、これ
 からも里見さんを支えていただきたいと思います。上田さんにとってもアウェーの話
 ばかりでしたが、これもまた運命です。ここでどうするかが勝負師ですので、明日は
 いい将棋を期待しております」

8_3
出雲市長
長岡 秀人
「今年は60年に1回の出雲の大社(おおやしろ)の大遷宮の年です。この年に3年連続で
 女流名人位戦の第1局を開催できることを誇りに思います。米長邦雄前会長が大変な
 功績を残しながらお亡くなりになって本当に残念に思いますが、米長さんとはひとつ約
 束がありました。将棋の家元・伊藤家の創始者、伊藤宗看(初代)が出雲の出身である
 と。そのルーツをはっきり証明してほしいと言われていましたが、この約束も叶わぬこと
 となりました。将棋に懸ける米長さんの想いを里見さんや上田さんは受け継いでステッ
 プアップしていただきたい。また「女流名人位戦」の「位」が取れるのは男性棋士と互角
 に戦えるときになったときというお話をいただいております。ぜひそれを目指して頑張っ
 ていただきたいと思います」

8_4
<特別協賛社挨拶>
株式会社ユニバーサルエンターテインメント 広報・IR室 部長
堀内 信之
「当社は女流名人位戦に協賛させていただいて24年になります。将棋の普及・啓蒙に協力
 させていただいていただいております。事業以外への協賛をさせていただくことによって当
 社の事業を理解いただくとともに交流を深めていただきたいと思っています。
 駒桜に当社は賛同させていただいておりまして、私も子供の頃から将棋が好きでしたので、
 昨年の8月に将棋クラブを社内に作りまして、11月に初めて将棋教室を開催いたしました。
 そのときに田中寅彦理事、上田初美女王、伊藤明日香女流初段に来ていただき、非常に
 社員が喜んで将棋を教えていただきました。将棋は人と人の触れ合いの中でコミュニケー
 ションを図る大切な場であると思いました。あのときは誰が里見さんへの挑戦権を得てもお
 かしくない状況でしたが上田さんが挑戦権を獲得したので、こういったご縁もあったのかな
 と思います。非常に若いお二人がいい戦いを繰り広げられることを期待して、楽しみにして
 おります」

8_5
<乾杯>
日本将棋連盟 島根県支部連合会 会長
原 成充
「今年も出雲での女流名人位戦開催に感謝しております。先ほど田中専務理事から里見さ
 んへ温かいことばをいただきましたが、感謝しております。里見さんには人間的にも大きく
 なってほしいと願っているファンはたくさんおります。上田さんは2年前に女流名人位戦の
 聞き手で出雲に来られていて、全く縁のない方ではございません。ふるさとに戻ってきたと
 いう気持ちで頑張っていただきたいと思います」

(若葉)

検分(5)

対局室の検分は特に問題はなく、短時間で終了しました。
続けて大盤解説会場の「縁結び交流館」に移動し、下見が行われました。
7_2
(大盤解説を務める山崎七段と、 聞き手の香川愛生女流初段。「立派な大盤ですねー。連盟のは磁石の利きが弱かったりしますからね」と山崎七段)

7_1
(第1局のポスター。出雲市HP でも閲覧できる)

7_3

7_4
(下見を待つ間、「週刊将棋」紙を読んでリラックス)

7_5
(紙面では旧関西将棋会館の特集が組まれている。「北畠(旧会館の所在地)で2度対局したことがあるんだけど、歩くとみしみしいってね……」と思い出を語る田中寅九段)

(若葉)

検分(4)

まだ20代前半の両者ですが、タイトル戦の経験は豊富。
現地入りしてからもリラックスしている姿が目立ちます。

6_1

6_2
(地元出身の里見女流名人。出雲で五番勝負を戦うのは今年で3年連続)

6_4
(上田女王は第37期の第1局で、大盤解説の聞き手として出雲を訪れている)

6_3
(シリーズ前の主催紙インタビューでは「聞き手で伺って観光もさせていただいたので、アウェーではあっても敵地という印象はないですよ」)

(若葉)

カテゴリ