18時30分より、「ニューウェルシティ出雲」にて前夜祭が行われました。
その模様をダイジェストでお伝えします。
報知新聞社常務取締役 大阪本社 代表
浜田 昭文
「里見女流名人は3年連続で開幕を地元で迎えられてさぞかし嬉しいことと思います。
上田女王はアウェーではありますが、本紙のインタビューでも敵地ではないと思って
いると語っておりました。
15年ぶりの20代対決、あるいは史上初の名人対女王とうたい文句も決まっておりま
す。若さを前面に出して明日の対局をドラマチックなものにしていただきたいと思い
ます」
日本将棋連盟 専務理事
田中 寅彦 九段
「ご存じの通り、昨年末に米長邦雄会長が亡くなりました。私は米長前会長の大改革を
間近で見てまいりましたが、米長前会長の想いを引き継いで、新会長・谷川浩司を中
心に頑張っていきます。
女流名人位戦は私もファンの立場で見て、いい取組になったと思います。里見さんも
上田さんも一番強くなる20代前半で、一番見ていて面白い将棋が指せる好取組にな
りました。
その報知新聞(スポーツ報知)の紙面(PR版)を見ていて、冒頭の記事が少しだけ気
になったので紹介します。「ホント、出雲は何もないですよ。私が地元を好きなのも
『何もないから』なんです。」とありますが(会場笑)、『襟裳岬』でも係争が起こっ
たくらいです。今や里見さんは出雲の観光大使のような存在です。里見さんの一言で
出雲の産業が変わるくらいの想いで情報をもらって発信していくといいのではないか
なと思います。きついことも言いましたがこれはもう運命です。出雲市の皆さん、これ
からも里見さんを支えていただきたいと思います。上田さんにとってもアウェーの話
ばかりでしたが、これもまた運命です。ここでどうするかが勝負師ですので、明日は
いい将棋を期待しております」
出雲市長
長岡 秀人
「今年は60年に1回の出雲の大社(おおやしろ)の大遷宮の年です。この年に3年連続で
女流名人位戦の第1局を開催できることを誇りに思います。米長邦雄前会長が大変な
功績を残しながらお亡くなりになって本当に残念に思いますが、米長さんとはひとつ約
束がありました。将棋の家元・伊藤家の創始者、伊藤宗看(初代)が出雲の出身である
と。そのルーツをはっきり証明してほしいと言われていましたが、この約束も叶わぬこと
となりました。将棋に懸ける米長さんの想いを里見さんや上田さんは受け継いでステッ
プアップしていただきたい。また「女流名人位戦」の「位」が取れるのは男性棋士と互角
に戦えるときになったときというお話をいただいております。ぜひそれを目指して頑張っ
ていただきたいと思います」
<特別協賛社挨拶>
株式会社ユニバーサルエンターテインメント 広報・IR室 部長
堀内 信之
「当社は女流名人位戦に協賛させていただいて24年になります。将棋の普及・啓蒙に協力
させていただいていただいております。事業以外への協賛をさせていただくことによって当
社の事業を理解いただくとともに交流を深めていただきたいと思っています。
駒桜に当社は賛同させていただいておりまして、私も子供の頃から将棋が好きでしたので、
昨年の8月に将棋クラブを社内に作りまして、11月に初めて将棋教室を開催いたしました。
そのときに田中寅彦理事、上田初美女王、伊藤明日香女流初段に来ていただき、非常に
社員が喜んで将棋を教えていただきました。将棋は人と人の触れ合いの中でコミュニケー
ションを図る大切な場であると思いました。あのときは誰が里見さんへの挑戦権を得てもお
かしくない状況でしたが上田さんが挑戦権を獲得したので、こういったご縁もあったのかな
と思います。非常に若いお二人がいい戦いを繰り広げられることを期待して、楽しみにして
おります」
<乾杯>
日本将棋連盟 島根県支部連合会 会長
原 成充
「今年も出雲での女流名人位戦開催に感謝しております。先ほど田中専務理事から里見さ
んへ温かいことばをいただきましたが、感謝しております。里見さんには人間的にも大きく
なってほしいと願っているファンはたくさんおります。上田さんは2年前に女流名人位戦の
聞き手で出雲に来られていて、全く縁のない方ではございません。ふるさとに戻ってきたと
いう気持ちで頑張っていただきたいと思います」
(若葉)