大盤解説へ
インタビュー後、両対局者はオンライン大盤解説に出演しました。
木村 先手になって角を交換する、前例にある形になりました。ある程度想定していたのでしょうか。
伊藤 飛車先を決めたら、本譜のような順か角道を止めてくる順かと思っていました。端歩の突き合いがどのくらい影響があるかわかりませんでした。
木村 有利になったという感触はどこで得ましたか。
伊藤 ずっと難しいと思って指していました。終盤の▲6四角(95手目)と銀を取れたところで優勢を意識しました。
木村 角を換える序盤でした。想定していた部分、していない部分はありましたか。
里見 そうですね。当然、想定していた部分もありましたが、なかなか想定通りにはいかなかったですね。
木村 △7七角(42手目)で昼食休憩でした。そのあたりは想定でしたか。
里見 いけるのかなと思って踏み込んだのですが、やや無理だったのかなと思います。ちょっとやりすぎてしまったと思います。
木村 そのあと熱戦が続きましたが、結局先手が押し切りました。あらためて、対局場の印象をお聞かせください。
伊藤 快適な環境を整えてくださり、対局に集中できました。大変な状況の中ですが、とても感謝しています。
里見 毎年、すごく対局に集中できるように環境を整えてくださって、今年は昼食のメニューも増やしてくださり細かいところまでお気遣いいただいていることを本当に感謝しております。
木村 第2局が来週に行われます。抱負をお聞かせください。
伊藤 第2局は近いですが、しっかり整えて対局に臨みたいと思います。
里見 本局は不甲斐ない内容になってしまいました。来週第2局ですが、しっかりコンディションを整えて挑めたらと思います。
(銀杏)