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2022年1月

2022年1月23日 (日)

本日のスケジュール

おはようございます。今朝の出雲市は曇り。対局は9時に開始されます。本日のスケジュールは以下のとおりになっています。よろしくお願いいたします。

9:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
13:30 現地大盤解説会配信開始
14:00 午後のおやつ
??:?? 終局

Asa01_2(対局の行われる松籟亭)

(飛龍)

2022年1月22日 (土)

大盤解説会は動画配信にて

現地大盤解説会は新型コロナウイルスの感染拡大により、無観客に変更されました。Youtubeでの配信となります。

日時:1月23日(日)13時30分~終局まで
解説:大石直嗣七段
聞き手:石本さくら女流二段

Ooban00

【大盤解説会オンライン配信】
https://www.youtube.com/watch?v=BHanUAGZ_2E
【第48期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第2局の大盤解説会の無観客開催について】
https://www.city.izumo.shimane.jp/www/contents/1642485546471/index.html

以上で本日のブログ更新を終わります。明日の対局をお楽しみに。

(飛龍)

激励会(3)

続いて対局者挨拶、記念品贈呈、記念撮影と進んで閉会しました。

Geki10(里見香奈女流名人)

「今期も対局者として地元に帰ることができ、幸せに思っています。明日は自分の力を出しきれるよう精いっぱい頑張りたいです」

Geki11(伊藤沙恵女流三段)

「また対局者としてこちらに伺うことができ、うれしく思います。長くの間トップを取られている里見香奈さんと、こうした大きな舞台で戦えることはうれしいです」

Geki12(伊藤副市長からそれぞれ記念品が贈られた)

Geki13 (出雲の特産品を手に)

Geki14 (最後に記念撮影。丸山会長と脇専務も加えて)

Geki15(両者、マスクを取ってエアーでグータッチ)

(飛龍)

激励会(2)

Geki06(主催社挨拶に続き、対局関係者が登壇。それぞれ挨拶に立つ)

Geki07(立会人の大石直嗣七段。大盤解説会の解説も兼ねる)

「初めての立会人で緊張しています」

Geki08(大盤解説会聞き手の石本さくら女流二段)

「独自の世界観を持った将棋を指す2人。番勝負の流れを左右する第2局でどのような将棋を指すか楽しみです」

Geki09(記録係の伊藤明日香女流初段)

「昨年は観光ができませんでしたが、今年はいい天気で町並みを見ることができました。いい『気』をもらいました」

(飛龍)

激励会(1)

18時から、ニューウェルシティ出雲の高砂の間で激励会が行われました。

Geki01(感染症の影響がなければ前夜祭になるはずだった)

Geki02(両者入場)

まずは主催社挨拶で始まりました。

Geki03(丸山伸一・報知新聞社代表取締役会長)

「前人未到の13連覇を目指す里見女流名人とリーグを8勝1敗で抜けた伊藤女流三段の対戦。熱戦を期待しています」

Geki04(脇謙二・公益社団法人日本将棋連盟専務理事)

「里見女流名人は五冠に返り咲きましたが、研鑽を怠らない姿勢を続けています。伊藤女流三段はタイトルを取っていないのが不思議という実力者。大熱戦になることは間違いありません」

Geki05(伊藤功・出雲市副市長)

「今回で12回目となる出雲開催をうれしく思います。全国の皆さまに大盤解説会の配信を楽しんでいただければ。今期の女流名人戦が名勝負になることを願っています」

(飛龍)

検分

予定の14時から少し早めて検分が始まりました。

Kenbun1(両者着座。盤側で立会人の大石七段が見守る)

Kenbun3 (里見女流名人が駒を散らす)

Kenbun5 (挑戦者の伊藤女流三段)

Kenbun7 (立会人の後ろの部屋の照明が調整されることになった。色合いも変化する)

Kenbun8(検分は10分ほどで終了した)

(飛龍)

第48期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第2局は出雲を舞台に

里見香奈女流名人(五冠)に伊藤沙恵女流三段が挑戦する第48期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負は、挑戦者の伊藤女流三段が先勝。第2局は1月23日(日)、出雲文化伝承館(島根県出雲市)の「松籟亭」で行われます。先手は里見女流名人。持ち時間は各3時間。立会人は大石直嗣七段、記録係は伊藤明日香女流初段がそれぞれ務めます。

中継は棋譜・コメントを文、ブログを飛龍が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

Door1_2(対局前日は穏やかな天候だった)

(飛龍)

2022年1月16日 (日)

感想戦

_dsc0274 (感想戦は十数分行われた)

_dsc0313 (伊藤女流三段)

Dsc_7585 (里見女流名人)

更新は以上となります。
1月23日に島根県出雲市「出雲文化伝承館」で行われる第2局にもご注目ください。
本日は観戦ありがとうございました。

(銀杏)

大盤解説へ

インタビュー後、両対局者はオンライン大盤解説に出演しました。

Dsc_7639 (対局者が大盤解説会場に入る)

木村 先手になって角を交換する、前例にある形になりました。ある程度想定していたのでしょうか。

伊藤 飛車先を決めたら、本譜のような順か角道を止めてくる順かと思っていました。端歩の突き合いがどのくらい影響があるかわかりませんでした。

木村 有利になったという感触はどこで得ましたか。

伊藤 ずっと難しいと思って指していました。終盤の▲6四角(95手目)と銀を取れたところで優勢を意識しました。

Dsc_7647 (コメントする伊藤女流三段)

木村 角を換える序盤でした。想定していた部分、していない部分はありましたか。

里見 そうですね。当然、想定していた部分もありましたが、なかなか想定通りにはいかなかったですね。

木村 △7七角(42手目)で昼食休憩でした。そのあたりは想定でしたか。

里見 いけるのかなと思って踏み込んだのですが、やや無理だったのかなと思います。ちょっとやりすぎてしまったと思います。

Dsc_7671 (里見女流名人)

木村 そのあと熱戦が続きましたが、結局先手が押し切りました。あらためて、対局場の印象をお聞かせください。

伊藤 快適な環境を整えてくださり、対局に集中できました。大変な状況の中ですが、とても感謝しています。

里見 毎年、すごく対局に集中できるように環境を整えてくださって、今年は昼食のメニューも増やしてくださり細かいところまでお気遣いいただいていることを本当に感謝しております。

木村 第2局が来週に行われます。抱負をお聞かせください。

伊藤 第2局は近いですが、しっかり整えて対局に臨みたいと思います。

里見 本局は不甲斐ない内容になってしまいました。来週第2局ですが、しっかりコンディションを整えて挑めたらと思います。

(銀杏)

終局直後

終局直後に主催の報知新聞社が対局者にインタビューしました。Dsc_7565 (終局後の様子)

Dsc_7603 (113手目▲4九玉で終局)

Dsc_7587 (インタビューに答える伊藤沙恵女流三段)

――一局全体を振り返っていただきます。

伊藤 早い段階からミスが許されない将棋と思って指していました。ずっと難しいかなと思って指していました。

――序盤で工夫があったと思います。角交換から▲5三角(13手目)の成否はいかがでしたか。

伊藤 何局か指したことはありますが、端歩の突き合いがどのように影響してくるのかはわかっていませんでした。後手が香を走ってくる順もあるのでわかりませんでした。

――▲5六歩(35手目)と突いてさらに激しくなりました。そのあたりについてはいかがでしょうか。

伊藤 △4四銀(34手目)が何でも△6五銀と取ってくる将棋と思いました。こちらは仕方ないと思って▲5六歩を選びましたが、結構攻められる感じだったので、どうなっているかしっかりとはわかっていなかったです。

――△7七角(42手目)で昼食休憩になりました。その局面をどう見ていましたか。


伊藤 清算して△5六飛(46手目)と進んだときに△5七飛成をどう受けるかで相当悩みました。▲4八玉(65手目)と逃げた形が意外と耐久力があるといいますか、すぐには先手玉への寄せが見えませんでした。どうなっているか難しいと思いますが、しっかり考えて、こうかなと思っていました。

――▲4八玉で収まるまでは玉が危険でしたが、そのあたりはどうでしたか。

伊藤 ほかの順が逆にわかりませんでした。つぶされてしまう順はいろいろあると思いますが、▲5八歩(47手目)にどのようにつぶされるかわからなくて本譜を選びました。

――終盤はいかがでしたか。

伊藤 本当にわからなくて。桂を取ったとき(73手目▲6四歩)にどのように指されるかわかりませんでした。どう応じても味が悪いと言いますか、後手の嫌みを突いていると思いましたが、わからなかったですね。

――明確によくなったと思ったのはどのあたりでしょうか。

伊藤 ▲6四角(95手目)と銀を取れたあたりです。

――勝ちになったと思われたのは?

伊藤 本当に最後、▲7三金(111手目)と打って受けが難しいので、読み抜けがなければ勝ちかなと思いました。

――五番勝負を白星でのスタートとなりました。1勝を挙げた気持ちはいかがですか。

伊藤 結果はうれしいですが、先は続いていくので、また次局も頑張ろうと思います。

――里見さんとの7度目の番勝負で初めて白星スタートです。いままでの違いはありますか。

伊藤 結果は本当にうれしいですけども、気を緩めてはいけないと思うので引き締めたいと思います。

――3年前、4年前は悔しい結果だったと思います。箱根対局を白星で終えたことについてコメントをお願いいたします。

伊藤 3年前は一方的になってしまったので、そういう風にならないようにできたのがまずよかったと思います。配信の時間で形勢に差がついているとよくないと思うので、早い終局にならなくてよかったです。

――大きなものに向かっていくうえでの1勝になりました。次局以降に向けてうかがえたらと思います。

伊藤 五番勝負なので、まず1勝できたのはよかったです。あとも一生懸命頑張りたいと思います。

Dsc_7613 (伊藤女流三段は7回目となる里見女流名人とのタイトル戦で初めて開幕局を制した。大きな白星スタート)

Dsc_7598 (インタビューに応じる里見香奈女流名人)

――一局を振り返っていただけたらと思います。

里見 早く攻めていく展開にしましたが、やりすぎてしまったかなという気がしています。

――序盤で△9五歩(22手目)と早いテンポで指されたのは想定の順という気がします。序盤についてどのように感じていましたか。

里見 端歩を生かして指そうと思っていました。

――昼食休憩で△7七角(42手目)と力強く打ち込まれましたが、局面をどう感じていましたか。

里見 やっているときはいけるんじゃないかと思いましたが、▲5八歩(47手目)のときにあまり思わしい攻めがなかったです。いい手順があったかなという気はしています。本譜は純粋に駒損の手順になってしまい、先手玉の薄さとの代償がなくなってしまいました。そこではっきり苦しくなったと思います。

――第2局に向けて出直しになると思いますが、抱負をお願いいたします。

里見 今日の将棋は内容がひどかったので、次局までにコンディションを整えていけたらと思います。

――第2局は地元の出雲になります。そこで指すことについてお聞かせください。

里見 コロナ禍の中でも、地方対局を開催していただいています。自分の力を出しきれるように努めたいと思います。

Dsc_7626 (里見女流名人は反省の言葉を口にしていた)

(銀杏)

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