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2020年2月11日 (火)

終局直後

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(終局直後)

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【里見香奈女流名人インタビュー】
--谷口女流三段の作戦、初手▲5六歩は珍しいと思います。
「早い段階で動かれたので初めは神経を使うところもありました。割と穏やかに進んでゆっくりした展開になって中盤あたりは難しかったですが、比較的間違えにくく指せたと思います」

--昼食休憩明け(53手目▲4六同歩)までは難しかったですか。
「変化が多く、具体的には読みきれていなかったですが、そこまで悪くなることはないのかなと思っていました」

--3連勝で防衛となりました。谷口女流三段を挑戦者に迎えた3局はいかがでしたか。
「力戦の将棋だったので、一局一局、一手一手考えながらの対局でした。谷口さんが工夫された対局もありましたし、指していて新鮮で楽しかったです」

--このタイトルを守ったことについてはいかがですか。
「対局前から注目されていることは実感していましたので、結果を出せたことに関してはうれしく思いますが、今後自分の欠点を少しずつなくせるように勉強していきたいです」

--初めて女流名人になられたのが10年前で、11連覇になったことはいかがでしょうか。
「初めて獲得したのが学生のときでしたので、そこから大阪に引っ越すなど変化もありました。その中でも変わらず地元の方々の声援がひとつの励みとなって、がんばることができた期間だと思います」

--連覇記録に対するプレッシャーはありましたか。
「初めのころは防衛したい、勝ちたいという気持ちでしたが、何度も対局させていただくなかで力みがなくなり、純粋に地元の方々の声援が励みにがんばれていると思います」

--女流名人戦で出雲での対局があるのは励みになりますか。
「女流名人獲得直後に出雲市の長岡秀人市長の計らいで対局が始まり、続けていただいていますので、1年を通して戦う対局の中でも気合が入る一局です」

--タイトルを防衛し続けることのみならず、女流名人11期目の獲得で、最多の獲得数になりました。記録でトップに立つということはどのような意味がありますか。
「そういう結果が残せたことはすごく光栄ですが、結果に執着せずにこれからも自分なりに工夫しながら勉強を続けていけたらと思います」

--これで今年度のタイトル戦が終わりました。来季の他棋戦も含めたタイトル戦、12連覇に向けてのコメントをお願いします。
「目の前の対局に集中できるように日々精進していきたいと思います」

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【谷口由紀女流三段インタビュー】

--初手▲5六歩からの中飛車で、銀を繰り出すという作戦の成否はいかがでしたか

「本命ではない形でしたが、向かい飛車もあるかもしれないとは思っていました。向かい飛車になったらこの形を指そうと思っていました。序盤は作戦通りに指せました」

--昼食休憩(53手目▲4六同歩)のあたりは局面をどう捉えていましたか。
「もしかしたら間違えてしまったかもしれませんが、少し指しやすいと思っていました。でも、指しているうちに少しずつ模様が悪くなった気がしました。具体的に何が悪かったかは、いまはわかりませんが」

--角のさばきに苦労していた印象です。
「(65手目)5三に打った歩が重く、思うように動けなかったので、そのあたりが苦労しました」

--終盤になってからはいかがでしょうか。
「▲5七金(69手目)と引いたのがよくなかったですね。でも代わる手が難しくて、玉周りに手を入れる指し方にしたほうがよかったかもしれません。本譜は一直線に負けになってしまいました」

--本局全体を振り返ってください。
「負けましたが、自分らしく指せました。じっくりした展開で、力は出せたかなと思います」

--五番勝負を3局で終える形になりましたが、どんな五番勝負でしたか。
「結果はストレート負けで五番勝負を盛り上げることができなかったのは残念ですが、第1局から少しずつ内容もよくなっていきました。この五番勝負に向けて精一杯準備してきたので、それは出しきれたと思っています」

--女流名人戦の舞台で里見女流名人と指したことについてはいかがですか。
「女流名人戦での挑戦は初めてで、持ち時間も今までと異なって戦い方も大きく変わり、とても勉強になりました」

--終わったばかりですが、来期の女流名人リーグへの抱負をお願いします。
「女流名人戦は約1年かけての長い戦いになります。開幕まで少し時間があるので、この舞台に戻ってこられるようにひとつひとつがんばりたいと思います」

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(多くの報道陣が詰めかけた)

(翔)