前夜祭 中締め
(山口昇士・箱根町 町長)
皆さんこんばんは。この素晴らしい席にお招きいただきまして、感謝を申し上げます。岡田美術館さんは開館をして2年あまり。いまや箱根で重要な位置を占める観光地、箱根を代表する施設でございます。たいへん貢献をいただいております。この女流名人戦も、地域に何かの形で貢献をしたいという中で、決まったということでございます。先ほど、谷川会長からごあいさつをいただきました。
箱根は大涌谷周辺の火山活動によって大変な思いをしたところですが、ようやくレベルが1に下がり、普通の活火山ですよという認識をされよう、そういう状況に戻りました。年末年始、箱根駅伝も大いににぎわい、にぎわいが戻ってきた状況が見られますけれども、ここでまた女流名人戦の第1局を岡田美術館で開催ができるということは、今年は復活に向けていい年になりそうだという、めでたい、ありがたい話だというふうに思っております。改めて御礼を申し上げたい、と思っております。
おそらく女流名人と挑戦者、棋史に残る熱戦を繰り広げていただけると思いますし、報知新聞を通じて詳細に全国に発表されるということは、「女流名人戦が箱根であった。なんだ、箱根は大丈夫だ」と、大いなるアナウンスになっていただけるだろうと思っております。重ねて、感謝と御礼を申し上げたいと思います。両者の明日の対戦を楽しみに待ちたいと思います。観光で成り立つこの箱根町でございます。これからも箱根にお越しをいただいて、温泉に、風景に、美術館に、楽しんでいただければと思っております。これを大きな弾みにして頑張りたいと思います。
(中締めは青野照市・公益社団法人 日本将棋連盟専務理事)
中締めを任されました、日本将棋連盟の青野でございます。本日は遠くから多数の方が前夜祭にお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。ファンの方、そして関係者の方に、御礼を申し上げたいと思います。
この42期になります女流名人戦も、岡田美術館杯としう新しい冠をいただいて、まったく新しい棋戦に生まれ変わったような、そんな気がいたします。今日は素晴らしい前夜祭になったと思っております。明日は2人の対局が繰り広げられます。ファンの方も楽しんでいただければと思います。解説は豊川七段、本当に解説がうまくてですね、必ずどこかでだじゃれが出ます。まあ、この手は「放置」する一手だろう、という具合に出ると思いますので。
箱根町、岡田美術館さんにとって、この女流名人戦が飛躍の一助になれば、これほどうれしいことはないと思っております。それでは、明日の素晴らしい対局を祈念いたしまして、中締めのあいさつとさせていただきます。
(書き起こし・文、写真・吟)