第42期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第2局▲清水市代女流六段-△里見香奈女流名人は140手で里見女流名人が勝ちました。終局時刻は17時23分。消費時間は▲清水2時間59分、△里見2時間58分(持ち時間各3時間)。
これで五番勝負は1勝1敗のタイになりました。
第3局は1月31日(日)、千葉県野田市「関根名人記念館」で行われます。
(翔)
図で清水女流六段は▲8八玉と逃げました。△7七金に▲9八玉だと、△6八竜(参考図)とタダのところに飛び込む詰み筋が生じます。
また▲9七玉と逃げるのは△9五歩が厳しく、後手が勝ちになったようです。
(翔)
▲5一成桂に里見女流名人は△6三飛と回りました。銀にひもをつけつつ、△6七歩成からの殺到を見た幸便な手です。▲6八金直に△5六竜が検討されています。これもまた6七に利きを足した手です。
(翔)
先手からは次に▲5二銀や▲3二銀の両取りがあります。
△5一飛が検討されていましたが、「受けただけの手」と消極的な見解でした。△5一飛と回ったところで5三歩を払う形になかなかならない(▲4五桂がある)のが悩みどころです。
実戦は△4二金▲4九飛と進みました。控室で検討していた脇八段は「先手の攻めがこのまま続くかどうか。私は先手ペースだと思います」と言って大盤解説会場に戻りました。
(翔)