2025年3月 9日 (日)

2025030881時刻は16時20分を回りました。
図の▲1四歩は、△1四同歩なら端で1歩を入手できるようになるので、そこで▲7五歩△同歩▲7四歩や、▲5五歩△同歩▲2二歩、あるいは▲2三歩と垂らすような手を狙っていく意味があります。先手は現状で2歩を持っていますが、激しく攻めるにはもう1歩欲しいところ、というのが検討陣の見解です。

しかし、この▲1四歩は「入らないだろう」というのが検討陣の見解です。無視して△3六歩と取り込み、▲1三歩成なら△3五銀が絶好で後手よしと見られています。
「藤井王将は、こういう手は逃さないですからね。△3六歩と取り込んだら、じりじりした展開から一転して激しくなると思います」と、現地控室に来訪した勝又清和七段。
これを見た立会人の藤井猛九段は「△3六歩と取り込んだら、和服に着替えにいくか」と、気持ちを引き締めていました。

Img_7174 藤井王将が差をつけるチャンスを迎えていると見られている。

【追記】
16時30分過ぎ、藤井王将は11分の少考で図から△3六歩と取り込みました。いよいよ激しい展開に入りそうです。

渋沢栄一記念館から徒歩4分ほどの鹿島神社を1日目に散策しました。
鹿島神社には、渋沢栄一らによって建てられた、尾高惇忠(おだか あつただ、または、おだか じゅんちゅうとも)の業績を伝える「藍香尾高翁頌徳碑(深谷市有形文化財)」が建っています。尾高惇忠は渋沢栄一の年上のいとこで、学問の師に当たる人物でもあります。

Img_6917 鹿島神社の参道。

Img_6919 鹿島神社の案内。

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Img_6940_2 藍香尾高翁頌徳碑(深谷市有形文化財)。

Img_6930 神楽殿。

Img_6943 境内は広々としている。

Img_6926紅梅は盛りを過ぎた頃。

Img_6934 入れ替わりで、これは河津桜だろうか。咲き始めていた。

2025030874時刻は15時半を回りました。
△4五歩までの消費時間は▲永瀬6時間25分、△藤井6時間24分(持ち時間は各8時間)
2日目に入って、永瀬九段は駒を引いて耐えながら陣形を立て直して反撃の機会をうかがっています。先手番として消極的な展開といえますが、藤井王将の用意の作戦に対抗するには、先手番でも辛抱するしかないと見ているのかもしれません。

Img_7150 永瀬九段は駒を引いて勝負を急がない。

15時を回り、対局者のおやつが運ばれました。
注文は、永瀬九段が「あまりん(いちご)」、「深谷産いちご『あまりん』のスムージー」、「深谷プレミアムスムージー」、「スペシャルティコーヒー」。藤井王将が「深谷産いちご『あまりん』のスムージー」。

Img_7193 永瀬九段の注文。

Img_7183 藤井王将の注文。

Img_7142 永瀬九段が早めに対局室に戻っていた。

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Img_7160_2 藤井王将は再開の1分ほど前に戻って来た。

Img_7165 再開が告げられると永瀬九段がすぐに▲4七金を着手した。

Img_7179 藤井王将が前傾姿勢を強めた。

Img_7180 2日目午後の戦いが始まった。ここから先はノンストップだ。

202503086412時30分、図の局面で永瀬九段が8分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲永瀬5時間29分、△藤井5時間30分。昼食の注文は、永瀬九段が「深谷ねぎカレーやきそば」、藤井王将が「これうま!!豚ロース 黄金のしょうが焼き丼!!」、「貴腐トマトジュース」。対局は13時30分に再開します。

Img_7126 永瀬九段の注文。

Img_7112 藤井王将の注文。