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2026年10月 2日 (金)

自身の前例から工夫

2026100230戦型は相掛かりになりました。△9五歩から早くも戦いが始まっています。▲同歩は△同香で駒損になるため、広瀬九段は▲4五桂△4二銀▲9五歩としています。桂跳ねを入れてから自陣に手を戻せば、今度は△9五同香に▲5三桂成△同銀▲同角成△同玉▲9五香と切り返せます。そこまで進むと、▲2二飛成△同金▲3一角の筋もあるため、後手はまとめにくい格好です。

実戦は、▲9五歩に△同香ではなく△8八歩成▲同銀△3三桂と進行しました。

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実は△3三桂まで前例が3局あり、そのうちの1局は先月18日の伊藤園お~いお茶杯第68期王位戦予選▲広瀬-△阿久津主税八段戦です。前例3局はいずれも▲3三同桂成△同銀▲2五飛としていましたが、本譜は▲2三歩△3一角▲3三桂成△同銀▲2五飛と広瀬九段が工夫しました。

2026100250実戦も激しい流れは止まりません。△9五香と歩を取った手に対し、棋譜コメント(銀杏記者)は次のように解説しています。

『☗9五同銀は☖8五飛が銀桂両取り。それだけなら☗8六銀で受かるのだが、続く☖6七桂成が王手飛車取りになって「ぎゃぁ!」。』

広瀬九段は▲9五同銀ではなく、▲7六歩で桂を取りにいきます。以下△9七香不成▲同香△8七角!と進み、先手の手が止まりました。
2026100254いきなり角を敵陣にぶち込みましたが、伊藤王座は時間をあまり使っていないので研究通りの手順と思われます。控室の検討手順は▲8七同金△同桂成▲8四歩△同飛▲8五香。一見は後手の飛車が捕まっているので先手優勢ですが、△同飛▲同銀△2四香▲5五飛△4四銀が一例で難しいそうです。早くも終盤に入りそうな展開とあって、検討陣は無言で考える時間が長いです。

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(紋蛇)

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