図は△7六桂と打った局面。控室の検討では、代えて△7六歩と打っていれば後手よしといわれていました。この手を見て立会人の藤井猛九段は、「混戦だ」とつぶやきました。
(玉響)
龍言から車で10分ほどの位置に、「越後一の寺・日本一の庵寺」といわれている雲洞庵(うんとうあん)があります。本局の対局室として使用されている「円通」の部屋名は、雲洞庵四十六世新井勝龍禅師が命名したもの。
また、雲洞庵は戦国時代から江戸時代前期にかけての武将である上杉景勝、直江兼続が幼少期に学問を学んだ寺とされています。2009年1月4日から同年11月22日まで放送されたNHK大河ドラマ「天地人」の舞台にもなりました。
直江兼続といえば、「愛」の一文字をあしらった兜(かぶと)で有名。中村王座は今期王将戦の企画で直江兼続の姿に扮(ふん)して挑戦者決定リーグ戦の意気込みを語っていました。
【雲洞庵|公式ホームページ】
http://www.untouan.com/
【スポニチ Sponichi Annex|王将戦・戦国時代(4) 中村王座 「木鶏」の強靱メンタルで盤上にのみ集中】
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/10/01/kiji/20181001s000413F2261000c.html
(赤門をくぐると、本堂に続く石畳がある〕
(石畳の下に法華経が1石1字ずつ記されている)
(玉響)
図は▲4五銀と打った局面。以下、△7五歩▲3四銀△同玉▲4五角△3三玉▲8一角成△7六歩と攻め合いになりました。14時頃に日本将棋連盟専務理事の森内俊之九段が控室に来訪。大盤解説を終えた戸辺七段と継ぎ盤で検討しています。戸辺七段は上図の△7六歩以下、▲4五馬△3四歩▲4四馬△同歩▲4一飛△7七歩成▲同金右△7六歩▲5一角△4二銀(変化図)まで進むと後手がやれるという見解を示しました。
(玉響)