常磐ホテルでは数多くの将棋、囲碁のタイトル戦が行われてきました。将棋で最初のタイトル戦は、1954年の王将戦第6局、大山康晴王将-升田幸三八段戦。これまでに竜王戦、名人戦、王座戦、王将戦を含めた9局(そのうち6局が決着局)が行われ、本局は節目の10局目です。
常磐ホテルの2階の回廊には、「名人への小径」と呼ばれるギャラリーがあり、歴代のタイトル戦の写真、揮毫された色紙が飾られています。
(中村が涙をのんだ、2013年10月21日の第61期王座戦五番勝負第5局。羽生王座に敗れ、王座獲得はならなかった)
(2015年10月26日の第63期王座戦五番勝負第5局、羽生善治王座-佐藤天彦八段戦。羽生王座が勝ち、23期目の王座獲得を決めた)
18時10分、図の局面で斎藤七段が28分使って、夕食休憩に入りました。消費時間は▲斎藤3時間20分、△中村4時間26分。夕食注文は、斎藤七段が「ハヤシライス、サラダ・フルーツ付き」、「ウーロン茶」、中村王座が「特製カレーライス、サラダ・フルーツ付き」、「ウーロン茶」。対局は19時に再開されます。
(紋蛇)
日経本社で解説を担当する、渡辺明棋王の見解が届きました。日経本社大盤解説会の模様は、日経の無料動画サイト・日経チャンネルで午後6時からライブ配信されます。
「▲6六歩に対しては、△5七桂成▲同金△4四歩に▲6三角成△同金▲6五歩△8四角▲5八金△5四金のような展開が一つ考えられます。先手が押しているように見えますが、先手陣は6九飛・7九玉が悪形で、嫌みが付き出すと大変なので、それほど自信が持てるわけではありません。後手のほうは、どこかで△3一玉と逃げだせば頑張れそうですし、見た目よりも大変ではないかと思っています」(渡辺明棋王)
(紋蛇)