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斎藤七段が▲6三とと寄った手に対し、(1)△6八歩か(2)△5四金かが難しいところと見られていましたが、渡辺棋王は△6八歩を選択しました。盤上が激しさを増すなか、なんと控え室に中原誠名誉王座が。すでに来訪していた村山慈明七段と継ぎ盤を挟み、検討が開始されました。
「これは▲6八同飛かな、▲同銀もあるんだろうか」(中原名誉王座)
「はあーなるほど、飛車が使いにくくなるので見えにくいですが、そちらも有力そうですね。▲6八同銀には△6三金▲6六金△6四金で……」(村山七段)
「そこで▲1五歩で、どうかな」(中原名誉王座)
「なるほど、端を突かれると嫌な感じですね。(現局面で)ほかには▲2九飛はいかがでしょうか」(村山七段)
「(▲2九飛以下)△6三金▲6七金△5七桂成▲同金寄で。そうか、桂を渡すと後手陣もキズがあるね。結構手が広い局面かもしれないな」(中原名誉王座)
中原名誉王座は椅子に座って検討中。意見交換は活発に行われた。
(康太)