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2013年10月

2013年10月 8日 (火)

双方残り2分

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互いに持ち時間をほぼ使い切っている。いよいよクライマックスだ。フルセットか、王座奪取か――。
(文)

激戦

羽生王座と中村六段、二人が繰り広げる激戦の前に、控室の関係者はモニタに釘付け。中村修九段は自身の対局さながらの表情で継ぎ盤に向かう。

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(文)

勝っているのは

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控室では後手が余しているのでは、と見られている。ニコニコ生放送の飯島七段は「この▲6三歩で、私は中村六段が勝ちになったと思います」と話す。どちらが勝っているのか? 明快な局面は見えていない。ただただ難しい。
(文)

詰むや詰まざるや

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羽生王座は△2三銀(図)と打ち、詰めろを受けた。先手玉はまだ詰まないが、駒を渡すと詰みが生じる可能性がある。先手は自玉に気をつけながら後手玉に詰めろで迫らなければならない。2つの玉の詰みを読む必要があり、ひたすらに難解。対局室では両者とも頭を抱える場面が増えている。控室ではまだ結論は出ていない。

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後手よし? だが……

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中村六段は▲1二銀(図)と打って後手玉に迫る。大盤解説会では△6六歩▲同歩△6七銀と攻めるか、△2四銀と受けるかが検討されていた。「後手に手厚い変化が多くなってきました」と深浦九段。

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羽生王座は△6七成銀▲同金△6六歩(図)と踏み込んだ。これは先に銀を渡す分、△6六歩よりもさらに厳しく迫る順。しかし控室では▲2三銀成が詰めろになるため先手勝ちと見られていた。事件発生、なのだろうか。焦点は先手からの詰めろが続くかどうかだ。
(文)

重いが確実な手

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羽生王座は△4六歩~△4七銀(図)と上から押さえつけて金を攻めた。検討にあがっていた△6六歩▲同歩△6七歩に比べて玉から遠い金を攻めるだけに重く感じる手だが、その反面で確実に戦果をあげられる手でもある。後手は金を手に入れると受けやすくなる点も見逃せない。たとえば▲4七同金△同歩成▲1二銀と進んだときに△2二金打という受けが利く。

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(大盤解説会で、深浦九段は「さっき挑戦者よしと言いましたが保留させてください。おかしいなあ」と首をかしげていた)

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羽生王座の選択は

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20時9分、中村六段は▲5六歩(図)と突いた。好位置にいる角を追った手だが、玉のコビンが開いたのは気になるところ。大盤解説会では△6四角と引き、▲1二銀に△4六銀と反撃してどうかと言われていた。以下▲2三銀成には△4七銀不成▲3二成銀△同玉のとき、思いのほか厳しい手がないとのこと。一方、控室では△7七角成と切られて嫌だ、と言われていた。以下▲同桂に△6六歩▲同歩△6七歩と垂らされて、とにかく先手玉が薄い。寄せに直結するだけに、切ってよしなら話は早い。羽生王座はどう指すのだろうか。
(文)

苛烈な攻め合い

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羽生王座が選んだのは△5五銀直(図)の攻め。次には△4六銀、もしくは△5六銀▲同歩△4六銀と角を使って攻めていく。先手からも▲5五同銀△同角に▲1二歩や▲1二銀といった攻めがあるため、後手もただではすまない。激しい攻め合いになることが予想される。大盤解説の深浦九段は、▲5五同銀△同角と進めたあとの△8五桂を気にしていた。「将棋は難しいですねえ」とため息をつく。
19時35分、中村六段が手を止めている。その表情が険しい。

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東京・将棋会館の解説会

東京・将棋会館では19時から大盤解説が始まっている。
解説は阿久津主税七段、聞き手は甲斐智美女流王位。
夕食休憩の局面で、阿久津七段は「先手ペースに見えます」と話していた。

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(牛蒡)

夜戦へ

19時、対局再開。羽生王座はすぐには指す気配がない。

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