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2013年9月

2013年9月18日 (水)

おやつ

対局者のおやつは以下のとおりです。
羽生王座はべイクドチーズケーキとホットコーヒー。
中村六段はガトーショコラ。

G017

(べイクドチーズケーキ)

G036

(ガトーショコラ)

※対局者とは別に撮影用に注文したものです。

(牛蒡)

検討陣

藤原結樹三段が来訪。控室で桐山九段と検討しています。

F004

F010

(藤原三段は森信雄七段門下)

(牛蒡)

ニコニコ生放送を見る

13時からニコニコ生放送の解説が始まっています。
少しの時間ですが、控室でも桐山九段と久保九段が視聴していました。

F013

(ニコニコ生放送について銀杏記者の解説を聞く桐山九段)

F017_2

(「ひふみんアイ」ってなんのことですかと質問。答えを聞いて、この笑顔)

(牛蒡)

桐山九段の解説

桐山九段に午前のまとめと今後の展開を伺いました。

――午前の流れを振り返って

「いくつか戦型を予想していましたが、矢倉と雁木の形になるとは思いませんでした。特に雁木はほとんど指されませんので」

――なぜ雁木はプロ棋士から敬遠されるのでしょうか

「玉を固められないというのが大きな理由です。とにかく雁木は玉が薄い。居飛車でも振り飛車でも『玉を堅く固める』のが最近の流行ですが、その流れにあっていないんです。今は雁木が好きな人だけが指すという状況です。ちなみに私は指しません。指しこなせません。若手の中村さんが採用したということは非常に興味があります。どのような用意があるのか」

――午後の展開はどうなると予想しますか

32

「△5一角(図)は△8四角を狙っています。以下は△7三桂から△6五歩が自然です。注目すべきは先手の対応です。具体的には6八角型のままで戦うか、それとも角を移動するか。角を動かすなら、後手と同じように▲3六歩~▲5九角~▲2六角の要領です。どちらが先攻するかは先手次第ですね」


本譜は図から▲8八銀と引きました。桐山九段が指摘する△8四角~△7三桂~△6五歩の筋を警戒しています(△6五歩▲同歩△同桂の両取りを事前に避けている)。また▲7七桂を用意した意味もあります。羽生王座は6八角型で応接するつもりなのかもしれません。

E005

(桐山九段)

(牛蒡)

対局再開

F039

(中村六段は再開10分前には席に戻っていた)

F027

F033

F037

F043

(再開から4分たっても羽生王座は姿を見せなかった)

F051

(もっとも手番の中村六段にも指す気配がない。難しい局面のようだ)

(牛蒡)

使用駒

E047

(昼食休憩中の盤面)

E084

(駒は児玉龍兒師作、錦旗書)

E068

(先手の囲いは矢倉)

E079_2

(後手の囲いは雁木)

(牛蒡)

対局者の昼食

対局者の昼食は以下のとおりです。
羽生王座はうどん膳(こんぶ)、オレンジジュース。
中村六段はうな重膳、ウーロン茶。

E002

E012

E025

E038
※対局者とは別に撮影用に注文したものです。


(牛蒡)

昼食休憩に入る

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図の局面で昼食休憩に入りました。 消費時間は▲羽生1時間21分、△中村1時間20分(持ち時間、各5時間)。

後手の陣形は「雁木」です。後手は△6二飛~△7三桂~△4五歩から△6五歩と突けば、破壊力のある攻めが見込めます。しかし桂を跳ねると桂頭がキズになります。また、先手の矢倉に比べて玉が薄いのが気がかり。攻守のバランスに注意する必要があります。

(牛蒡)

中村六段の囲いは雁木に

Ouza20130918010126図は26手目△4三銀の局面。中村六段が雁木に構えたところです。相矢倉戦が多い現代将棋では珍しい駒組みです。先手の▲5七銀型を突いた意味があり、先手は▲2五歩から▲2四歩△同歩▲同角と歩交換しながら角を好位置にさばくことができません。また、先手が▲3六歩から▲4六銀で▲3五歩の攻めを狙ったときに、△4五歩と反発しやすい(▲同銀は△3三桂で銀が取れる)意味もあります。
(銀杏)

行基像

D058

D055


(牛蒡)

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