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第2局の観戦記担当は作家の貴志祐介(きし・ゆうすけ)さんです。掲載は10月7日から。
代表作は『悪の教典』(文藝春秋)や『ダークゾーン』(祥伝社)など。後者は第23回将棋ペンクラブ大賞特別賞を受賞しています。また共著に『ドキュメント電王戦』(徳間書店)があります。愛棋家として知られており、前期の王座就位式では祝辞を述べられました。
【第60期王座就位式の模様】
http://www.shogi.or.jp/topics/2012/12/60-6.html
(控室の貴志さん。朝から精力的に取材を続けている)
(久保九段が貴志さんに解説している)
(牛蒡)
王座戦は1953年に創設され、1983年の第31期からタイトル戦に格上げされました。本局の立会人を務める桐山九段は、ノンタイトル戦時代の第23期に優勝しています。タイトル戦になった第34期は中原誠王座(当時)に挑戦しましたが0-3で敗れました。
【過去の王座戦】
http://www.shogi.or.jp/kisen/ouza/index.html
第34期五番勝負の第2局は「中の坊瑞苑」で行われました。以下に棋譜を掲載します。中原王座に桐山棋聖が挑んだシリーズでした。当時の持ち時間は各6時間。戦型はひねり飛車でした。
第34期王座戦五番勝負第2局
昭和61年9月12日 兵庫県・有馬温泉・中の坊瑞苑
▲棋聖 桐山 清澄
△王座 中原 誠
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛 △6二銀
▲9六歩 △1四歩 ▲3八銀 △6四歩 ▲7六歩 △3四歩
▲7五歩 △6三銀 ▲4八玉 △4一玉 ▲3九玉 △4四歩
▲6八銀 △4二銀 ▲7六飛 △3一玉 ▲6六歩 △3三角
▲6七銀 △7二金 ▲9七角 △2二玉 ▲7七桂 △4五歩
▲2八玉 △8四飛 ▲5八銀 △9四歩 ▲6七金 △5四銀
▲8六歩 △同 歩 ▲8五歩 △8二飛 ▲8六飛 △8三歩
▲7六金 △1五歩 ▲7九角 △6三金 ▲5六歩 △4三銀引
▲5七銀 △2四歩 ▲4六歩 △2五歩 ▲4五歩 △5四金
▲4六銀 △2四角 ▲8九飛 △4六角 ▲同 角 △4五金
▲5七角 △2六歩 ▲5九飛 △3三銀 ▲4六歩 △5六金
▲7九角 △4七銀 ▲8九角 △3八銀成▲同 玉 △4七銀
▲2八玉 △4四銀直▲6五歩 △4二飛 ▲6四歩 △3五銀
▲6三歩成△4八歩 ▲3九金 △4六金 ▲5三と △3六銀引成
まで、90手で中原誠王座の勝ち。
(消費時間=▲5時間38分、△3時間27分)
(控室にて、桐山九段)
(牛蒡)