第72期王将戦七番勝負第4局 
2023年2月10日 (金)
2日目昼食休憩
国営昭和記念公園
雪景色の立川
苦心の銀上がり
11時頃、藤井王将は歩頭に銀をぶつける、すさまじい受けをひねり出しました。▲6二同歩成に△同金が5三の地点を強化しつつ、3一の角取りになるという寸法です。森内九段は「普通の手ではない、何か決め手があったら終わり」と話しており、形勢については依然として後手が苦しいと見られています。
先手有利
図は持ち駒の角を3一に打った局面。立会人の森内九段と佐々木大七段の見解は、先手有利で一致しています。▲3一角は▲5三桂成からの詰めろになっており、対して△4二桂なら▲7四馬が次の▲6二歩成△同玉▲4二角成を見て幸便です。▲7四馬に△4一玉なら▲2四歩(参考図)がピッタリ。以下△同金▲2二角成の局面は後手が収拾困難です。